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30周年「クラフトフェアまつもと」盛況に-2日間、周辺イベントもにぎわう

にぎわう会場の様子

にぎわう会場の様子

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 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月24日・25日、「クラフトフェアまつもと2014」が開催された。主催はNPO法人松本クラフト推進協会。

「過去」「現在」「未来」による鏡開き

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 園内各所には、陶器、木工、漆、ガラス、染織、金属、皮革など多彩な分野の作品と、飲食のブース約300が並んだ。今年は57組の作家が「30周年枠」として出展。木立の中や通路を使って2日間で16組のアーティストがライブを開催し、鏡割りや餅つきなどの記念企画も行われた。

 1999年から12年間出展してきた小高千繪さん(下諏訪町)は「30周年枠」で3年ぶりに参加。「芝生の上で遊びながら、のんびりした雰囲気で過ごせるのがフェアの魅力」と話す。「人の多さは相変わらずだが、以前より『いい流れ』になったように思う。皆さんと話せて楽しかった」とも。

 同フェアに合わせ、周辺地域や施設でもさまざまなイベントを展開。「工芸の五月」の一環として六九商店街では「六九クラフトストリート」、本町商店街では「五月の宵祭」が行われた。中町商店街では歩行者天国、縄手通りでは「水辺のマルシェ」、高砂通りでは「高砂手づくり市」なども開かれ、信州大学の学生らはワークショップや写真で町の歴史を振り返る企画を実施。路線バスの料金を均一化し増便する「バスDAYまつもと」も行われ、中心市街地への回遊性は年々高まってきている。

 24日に行われた鏡開きでは、同フェア創始時のメンバー・小田時男さん、2010年から同実行委員長を務める大島健一さん、同実行委員会事務局長の市川真理さんがそれぞれ「過去」「現在」「未来」のたすきを掛けて、木づちを持った。「この場所が持つ雰囲気とエネルギー、癒やし、楽しさ…長く共にしてきた人もいれば、途中で離れてしまった人もいる。それを全て含めて『クラフトフェア』。スタッフに感謝している」(小田さん)。「喜んでくれている人もいれば、迷惑を掛けてしまっている人もいる。皆の思いを背負って、今年も開催できた。30年で変わったものもあるし、変わらないものもある。過去のことも未来のことも思いながら、やっていく」(大島さん)。「毎年いい空間を積み上げてきた結果、今がある。フェアを好きだという人が、発信して支えてくれているから成立していると思う。これからも、皆で積み上げていくことができれば」(市川さん)。

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