松本市内のクラフト情報を発信するウェブサイト「まつもとクラフトナビ」を運営する「クラフトのまち・まつもと実行委員会」は3月20日、フリーペーパー「クラフトのまち・まつもと」を発行した。

　今年30周年を迎える「クラフトフェアまつもと」や、来月からスタートする月間イベント「工芸の五月」、伝統工芸「松本箒（ほうき）」について紹介。クラフト作品を扱うギャラリーやショップ、飲食店31店舗の情報とマップも掲載する。ギャラリー店主やショップスタッフがお勧めする「松本フード」も。

　表紙には、同フェアが開催されるあがたの森公園の写真を使用。「2日間のフェアから、1カ月間の『工芸の五月』、そして年間通じてクラフトを楽しめる『クラフトのまち・まつもと』へ広がった。あがたの森公園は、原点というかアイコン的なもの」と同実行委員長の山口敦子さん。「クラフトは松本に根付いているものだと思う。これまであまり興味がなかった人にも、その流れを知ってもらえればうれしい」とも。

　同委員会は松本経済新聞を運営するウェブ制作会社タナカラ（松本市中央3）が中心となり、NPO法人松本クラフト推進協会、市内のギャラリーや飲食店が参加。「日々の暮らしにクラフトを－クラフトがそばにある街づくり」をコンセプトに、2011年から活動している。

　「春になり、これからクラフトにまつわるイベントも多くなってくる」と山口さん。「暖かくなって街歩きにもいい季節。同誌を手にいろいろ見て回って、新たな発見をしてもらえれば」と呼び掛ける。

　A5版32ページで、発行部数は5000部。市内のカフェやギャラリー、公共施設などで配布する。