松本市の書店「栞日(しおりび)」(深志3、TEL 0263-87-5733)で現在、女性4人による企画展「Fika(フィーカ)展」が開かれている。
「Fika」とはスウェーデンの生活習慣であり、家族、恋人、友達、同僚とお茶を飲む時間を意味する。「松本の寒い冬に、心も身体も温めよう」をテーマに、さまざまな作品やアイテムを展示。出展は「pottelly(ポテリ)」(陶器・多肉植物)、「Ruu Socks(ルウソックス)」(手編み靴下)、「komun(コムン)」(革小物)、「niemi(ニエミ)」(北欧生活雑貨)。
pottellyは、陶器の皿やカップ、ポットに入った多肉植物や、枝挿し用の多肉植物乾燥台などを展示。特に多肉植物のポットは、その時の気分で作るため全て違った作品に仕上がるという。Ruu Socksは、普段はオーダーメード対応だが、同展では北欧から仕入れた毛糸を使った手編みの靴下を用意。北欧ならではの色合いと風合いの毛糸から編み出された靴下は、バリエーション豊かな柄を見せる。使い勝手にも配慮し、洗濯ができる毛糸を用いているという。
komunは、絵を描くように革へ着色を施した本革のブックカバーを制作。ブランド名は「使い込む」が由来で、使い続けるほどなじみ、愛着が湧き、革の味わいを楽しんでほしいという願いが込められている。niemiは、スウェーデンやフィンランドから仕入れた北欧のヴィンテージ食器や、生活雑貨などを展示。全て現地で見て触れて選んだもので、「松本の寒い冬に、ぬくもりと豊かな彩りを添えられたらうれしい」。
同展は、4人にとって初めての企画展。「手探りの状態ではあったが、自分の家にいるみたいと何度も足を運んでくださる方もいて、やりがいを感じる」「来場される方の思いがけない反応が新鮮で、視野が広がり、学ぶことが多い」と話す。「松本の寒い冬を、ほっこりとした空間でお茶を飲み、温まりながら楽しんでほしい」と同店店主の菊池徹さん。
作品やアイテムは販売も行う。多肉植物=800円~、靴下=3,600円~、ブックカバー=1万930円~、ティーメジャー=630円~など。営業時間は11時~23時。3月9日まで。3月2日13時~16時には、お茶と展示会を楽しむイベントを開催する(入場無料、要1ドリンクオーダー)。