創作手まりを展示する企画展「おばあちゃんの手まり展」が現在、市内10店舗で開催されている。
市内で創作手まりを手掛ける逢沢房子さんの作品を紹介する。逢沢さんは現在92歳。61歳の時に松本手まりを市民向け講座で作って魅力にはまり、その後、東京で創作手まりを習い始め、手まりの師範の資格を取得したという。
同展では、500個近くある作品の中から、各店が店内やショーウインドーに5~7個ほどを展示する。参加店は開運堂本店(中央2)、呉服のいけだや(同)、江島屋(中央1)、村山人形店(中央2)、植田鰹節店(大手3)、百趣(同)、増田写真機店(大手4)、想雲堂(同)、栞日(深志3)、天下堂(巾上)。
昨年12月にインターネット上で写真が話題となり、注目された逢沢さんの手まり。「以前、ネットで写真を見てすごいと思ったが、再び話題になっているのを知り、これはきちんと皆さんに見てもらう機会を設けたいと思った」と企画したまつもと城町市民コンシェルジュの会長・大森女礼さん。知人の店などに声を掛けて、町中での展示に向けて準備を進めてきた。「1カ所ではなく何カ所かで開催することで、冬でも町歩きの楽しみも感じてもらいたいと思った」
駅前の観光案内所などでは、観光客から「手まりはどこで見られるのか」と聞かれることも多いというが、数カ所しかないという。「作っている人たちはたくさんいるが、その作品を見られる場があまりない」と大森さん。「この展示をきっかけに、今まで家の押し入れに眠っていたような手まりが日の目を見ることが増えればさらにうれしい」と期待を寄せる。
3月2日まで。開催時間は各店の営業時間に準ずる。入場無料。