長野県内は2月14日からの大雪で、鉄道の運休や高速道の通行止めなど交通機関に大きな影響が出ている。
松本地域では、14日から15日午後にかけて雪が降り続き、8日の残雪と合わせた積雪は松本市内沢村で75センチを記録。1946(昭和21)年の78センチに次ぐ積雪量となった。
16日14時現在、県内の高速道路は信濃町以北、飯田以南を除いて通行止めが続いている。鉄道は、「あずさ」「スーパーあずさ」「しなの」など特急は全て運休。中央東線は松本-茅野で1~2時間に1本、篠ノ井線は松本-長野で2時間に1本の間隔で折り返し運転を行っている。大糸線は除雪作業が終わり午後から運行。松本電鉄は現在運転を見合わせている。「17日の運行についてはこれから検討して、今夜~明朝に発表する予定」(駅関係者)。現在、駅構内は大きな混乱はなく、運行状態を駅職員に確認する人や、今後の見通しを尋ねる人の姿が見られた。
市民は、連日除雪に追われている。2週続けての大雪に、雪を捨てる場所がなくなり、通りの両脇や歩道の片側には高く雪が積まれている。「先週の雪は軽かったが、徐々に雪が重くなってきている」「これだけ続くと本当に大変」とうんざりした表情を浮かべながらも、近所の住民同士が声を掛け合って除雪する様子があちこちで見られる。市では松本税務署北側広場、奈良井川の下二子橋、薄川の金華橋の3カ所に加え、15日10時から、宮渕浄化センターと内田運動広場駐車場に臨時雪捨て場を設置。16日は朝から青空が見えて気温も上がり、雪は少しずつ解け始めている。