若手バレエダンサーの登竜門として知られるスイスの「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した松本市の松本第一高校2年生の二山治雄さんが2月7日、同校で優勝報告会を行った。
生徒会から「お祝いをしたい」と提案があり、同校が共催で開催。1・2年生が集まった体育館に、吹奏楽部の演奏で二山さんが入場すると、生徒からは拍手が上がった。生徒会長の2年生・滝沢奈桜さんが「同じ学校の生徒として誇りに思う。才能を高めるためには努力が大切だとあらためて知った」と祝福の言葉を送った。竹内善一校長は、同校が「世界に通用する人材の育成」を目標に創設されたことに触れ、「世界一になった生徒が本校から誕生したのは初めて。まさに快挙で、心よりたたえたい」と賞した。
花束贈呈の後、二山さんがあいさつ。「大会中にもメールなどを送ってくれてありがたかった」と振り返り、「皆さんからの応援や励ましに感謝しながら、学校とも両立させていきたい」と今後の抱負を語った。
その後の記者会見では、校長、担任の丸山雄一教諭やクラスメート代表も交えて、記者からの質問に応じた。「久しぶりの学校で楽しみもあったし、(登校して)安心した気持ち。笑顔でおめでとうと迎えてもらってうれしかった。これから友人とゆっくり話したい」と二山さん。「普段はごく普通の高校生。食物科のクラスメートと一緒に調理師免許の取得を目指して勉強して、和気あいあいとやっている」(丸山教諭)、「男女分け隔てなく仲良くしていて、文武両道頑張っている」(クラスメート)など、学校での二山さんの普段の様子が語られた。滝沢さんから「文『舞』両道」、「練習王子」と称されたことについての質問には、照れ笑いする場面も。「ちょっと恥ずかしいんですが(笑)、おごらず謙虚にやっていければ」
今秋には留学するが、留学先の学校はこれから相談して決めるという。「(留学までは)これまで通り学校に来て、バレエも行って、両立できれば」と二山さん。「3月には松本で舞台があり、4月にはニューヨークでの大会にも出場する予定なので、まずはそれに向けて頑張りたい」と意気込みを見せた。