松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、服飾デザイナー・百瀬陽子さんの個展「冬、こころ踊る」が開催されている。
「ようさん工房」のネームで活動する百瀬さん。主に古布やアンティークの布を使った服飾雑貨を制作している。同展ではコートやシャツなどの洋服のほか、バッグやポーチ、ヘアアクセサリーなど約150点を展示する。
洋服は、シンプルな中にもこだわりを多く詰めたものを制作。シルエットだけでなく、肌触りや着心地にも気を配る。「百瀬さんのファンが多く、購入者が決まってしまったものも多いが展示はしているので、この機会にぜひ試してもらえれば」と同ギャラリーの熊谷幸枝さん。オーダーでの対応も可能だという。
洋服に花を添える小物も多く展示。「洋服がシンプルな分、小物でアクセントを付けてもらえたらと思って」と百瀬さん。帽子は、百瀬さんの祖母が若いときに使っていた帽子を複製したもので、浅めのつばが特徴。帽子を入れられる円柱型の箱は紙作家・AkaneBonBonさんが制作した。「懐かしさとかわいらしさがあるデザイン。祖母のものはベルベットだったが、今回はウール生地で作った」
バッグは、ウサギやトリの形をしたものや、大きなリボンが付くミニトートバッグや、エコバッグなどさまざまなデザインのものを用意する。毛糸で作った花が付くピアスとブレスレットは、赤や黄色、水色など鮮やかな色で制作。くるみボタンのヘアゴムは一つ一つに丁寧な刺しゅうを施す。
「生活の中に溶け込みながらも楽しくなるよう、身に着けやすい色や素材を使うようにしている」と百瀬さん。「冬はおしゃれを楽しめる心躍る季節。ぜひ手に取って見てもらえたら」とも。
作品は販売も行う。バッグ=1,800円~、ピアス=1,200円、ヘアゴム=650円など。営業時間は11時~20時。火曜と第1・第3月曜定休。12月29日まで。