出版社の「まちなみカントリープレス」(長野市)が発行するフリーペーパー「日和(ひより)」5月号で、松本市近郊で開催されるイベント「工芸の五月」が特集されている。
「工芸の五月」は昨年からスタートした工芸イベント。今年は4月26日~5月26日の約1カ月間の開催期間に合わせて、松本市近郊のギャラリーや美術館などが展示やワークショップなどを行う。クラフトフェア(5月24日・25日、松本あがたの森公園で開催)を主催しているNPO法人松本クラフト推進協会が、同フェアだけではなく、公園を出て街のギャラリーやショップでも面白いものを見ることができるようにと企画した。
昨年、「ガイドブックのようなものがあれば」と相談を受けた同社の塚田結子さんは、以前から雑誌の取材などでギャラリーやクラフト作家とつながりがあり、松本にも親しみがあった。「昨年は表紙がイラスト(中武ひでみつさん)だったこともあり、幅広い年代の人に手にとってもらえたと思う」(塚田さん)。好評を得て、今年も引き続いての特集となった。
塚田さんにとって松本は「クラフトの街」。「松本城はまさに手仕事の集大成。城下町には職人さんがたくさんいた。それが現在でも街自体に息づいていて、街を歩くと、その深さが伝わってくる」と話す。
巻頭から16ページにわたる特集記事では、イベントに参加するギャラリーやワークショップの詳細などを写真、地図とともに紹介している。発行部数は約10万部。長野県全域の大型書店や雑貨店、ギャラリーなどで配布している。
塚田さんは「量産じゃない手仕事のものを大切にして、身近に置いて暮らすことは、とても豊かなことだと思う。街を歩いて、見て、触れて、暮らしを楽しむきっかけになれば。『日和』がその『手引き』になればうれしい」と話す。
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