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松本に喫茶併設の古本店「想雲堂」-多ジャンルの本や雑誌6000冊以上

壁をはじめ、柱や棚などにも本が並ぶ店内

壁をはじめ、柱や棚などにも本が並ぶ店内

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 松本市の「ホテル花月」向かいに6月15日、古本&喫茶店「想雲堂(そううんどう)」(松本市大手4、TEL 0263-87-8422)がオープンした。

白を基調とした外観。店舗外にも本棚が

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 店舗面積は約10坪。席数は、テーブルとカウンター合わせて15席。ダークブラウンを基調とした店内にはゆったりとしたBGMが流れ、落ち着いた空間をつくり出している。

 店内は壁をはじめ、設置したテーブルや棚、柱などが本で覆い尽くされている。6000冊はあるという書籍のジャンルは、考古学や民俗学、歴史書、映画や鉄道などの専門雑誌、美術書、小説、漫画、童話、信州に関連したものなど多岐にわたる。「自分の本は1000冊くらい。ほかは古書のせりや友人から譲ってもらったものなど」と店主の渡辺宏さん(41)。絶版本など貴重な本も扱う。

 「古本店だが、ゆっくりくつろいでもらえるようにと喫茶もやっている」と渡辺さん。コーヒーは豆やいれ方を変えたもの、紅茶は数種類の茶葉を用意しポットで提供するなど、こだわりを見せる。トマトをたくさん入れたスパイシーな「和風スリランカカレー」(750円)も始めた。デザートやアルコールも用意。渡辺さんが好きだというウイスキーをはじめ、長野県内の地ビールを提供する。

 渡辺さんは山梨県甲府市出身。10年間にわたり広告会社に勤務し、そのうちの7年間を過ごした松本で開業しようと、昨年9月に退職した。「5年ほど前から古本店をやりたいと考えていた。40歳という節目を機に、やりたいことをやってみたいと思った」と渡辺さん。施工の際には、2軒並んでいた店舗を1軒にするという大改装を行い、こだわりの店を作り上げた。「『こんな古本店があったらいいな』と思うものを形にしたので、自分が客として通いたいくらい」と渡辺さんは笑う。

 「本好きが集える店にしたい。ふらりと寄ってもらうことも多いので、なるべく窓やドアを開放して、入りやすいようにしている」と渡辺さん。「古本店なので、飲食はしなくても大丈夫。まだ値札を付けていないものもあるが、ちゃんと売り物なので気軽に聞いて(笑)」とも。

 営業時間は12時~22時。月曜定休。

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