起業家や地域で活動するNPO、学生などと支援者をつなぐショートプレゼンイベント「GIVE!」が4月24日、コワーキングスペース「Knower(s)(ノウアーズ)」(松本市大手1)で開催された。
初開催となる同イベント。登壇者は1人5分の持ち時間でプレゼンテーションを行い、参加者が「もっと聞きたい」「支援したい」と思う人に投票。その後はディスカッションの時間を設け、応援や支援してくれる人たちとのマッチングを行う。「起業や事業の継続のために必要な『ヒト・モノ・カネ・情報』を参加者同士で与え合う場にしたい」と、主催する「Co-Project M(コプロジェクト・エム)」代表の末次(すえなみ)克洋さん。
当日は塩尻市若手職員意見交換会「しおラボ」の活動や、県内のスポーツ情報を集めたフリーペーパーの制作、大学内のシステム・ソフトウェア開発を行う学生ベンチャー団体など、6人が幅広い内容のプレゼンを行った。投票では、学生と社会をつなぐ場の創出を模索する「学生に『現場』を」をテーマにプレゼンを行った塩尻市の横澤裕紀さんが最も多く票を集め、同スペースのマンスリー使用権が進呈された。後半のディスカッションの時間では、各登壇者を中心に輪ができ、質問や意見交換が行われた。
異業種交流会の場を設けたいと昨年6月に立ち上げた同プロジェクトは、ブレインストーミングを行う「ブレストもまれ会」や「ビジネスモデルキャンバスを描く会」などを定期的に開催している。「最近は、SNSやクラウドファウンディングなどネット上で支援者を募る仕組みが増えているが、直接会って話すことで地域を含めた『つながり』を提供したいと思い、企画した」
今後も定期的に開催する予定。「仲間や支援者を集めるためには、自分がどうしてこの活動をしたいのかをきちんと表現する必要がある。どれだけの人に伝わるのかを試せる場として浸透させたい」と末次さんは話す。「参加者目線で言えば、この街で何が起きているのか、起きようとしているのかを知ることができる場にしていければ」とも。
次回開催は5月下旬。現在、登壇者と参加者を募集している。詳細はホームページで確認できる。