多様な人々が集まり、気軽にブレインストーミングを行う「ブレストもまれ会」が10月31日、「コモ庄内」の「ピッツェリア マルデナポリ松本店」(松本市出川1)で開催された。
市内の会社員やNPO法人のメンバーが異業種交流会の場を設けることを目的に今年6月に設立したプロジェクトチーム「Co-Project M(コプロジェクト・エム)」が主催。参加者同士が自由にプレゼンして意見を交わし、アイデアの具体化や新たな展開につなげたり、仲間や協働者を見つけたりすることを目的に企画した。
当日は、メンバーも含め14人が参加。2つのグループに分かれて、意見交換を行った。まず提案者がテーマをプレゼン。他の人たちは提案を聞き、分からないことを質問しながらアイデアを付箋に書き出す。さらにそれを見ながら意見を重ねていき、30分ほど話し合った後は次の提案者に移る。参加者からは「漢方の普及」「屋敷林の保存活動」「野菜・果物直売所の運営」「摂食障がいへの理解」など多彩なテーマが上がり、詳細や問題の背景、現在の活動状況などを質問しながら、話し合いが進められた。
「どれを採用するかは提案者が決めること。ここはアイデアを膨らませる場」と同チーム代表の末次(すえなみ)克洋さん。話し合いは、アイデアが生まれるだけではなく、提案者自身の考えの整理にもつながるという。参加者からは「自分の考えがまとまった」「さまざまな人からの意見が聞けて、いろいろな可能性に気付くことができた」などの感想が寄せられた。今後は毎月1回、定期的に開催していく予定。「提案してアイデアを出して終わるのではなく、今後はフィードバックなども行っていきたい」(末次さん)。
同プロジェクトでは8月から月2回のペースでビジネス書をテキストにした読書会も開催している。「異業種の人たちが接する中で、新しいものが生まれていけば」と末次さん。「いずれは松本にもコワーキングスペースを設けて、いつでも交流ができるようにしたい」と意欲を見せる。