松本市と諏訪市を会場に、全国の青年技術者がものづくりとサービスの技能を競う「技能五輪全国大会」が10月26日、開幕した。
同大会は、多方面の職種における満23歳以下の技能者の技能レベル全国一を競うもの。ものづくり産業の基盤を担う若年技能者のレベル向上と、技能の重要性のアピールを目的に毎年開催されている。今回が50回目で、県内では初開催。競技は27日・28日の2日間、松本・諏訪地域の14会場で行われ、40職種、1096人が参加する。各会場は無料で見学が可能。競技やイベントの様子はユーストリームでリアルタイム中継も行う。
26日の開幕を前に、22日から8職種で先行して競技がスタート。松本調理師製菓師専門学校(松本市白板2)では、洋菓子製造と西洋料理の2競技が24日から行われている。洋菓子製造では、7時間で「工芸菓子(ピエスモンテ)」「アントルメ」「マジパン細工」の3つの課題の出来を競う。甘い香りに包まれた会場では、細かい作業を一つずつ丁寧にこなしていく参加者の姿を、見学者がじっと見守っていた。
27日・28日はJR松本駅と松本市内の8会場を結ぶ無料バスが随時運行される。市民が参加できる「ふれあいフェスタ」も併催。キッセイ文化ホール、松本技能専門学校、ポリテクセンター松本、やまびこドーム周辺の4カ所で、丸太切り体験や粘土模型教室などが開かれる。詳細は同大会公式ホームページで確認できる。