松本・並柳交差点近くに7月30日、「ハルピンラーメン松本並柳店」（松本市並柳2、TEL 0263-55-4639）がオープンした。

　店舗面積は約32坪。席数はカウンター、テーブル、小上がりを合わせて約40席。1974（昭和49）年創業の諏訪市の本店、下諏訪町役場前店に続く県内3店舗目。1980年ごろから約10年間、松本駅前で店を構えていたこともあり、松本市内では22年ぶりの「復活」となる。

　「しょうゆ、みそ、塩のどれでもない」と言われる同店の味は、創業当時から受け継がれている「秘伝の寝かせだれ」が生み出すもの。青森県産のニンニクを特製のしょうゆに3年以上漬け込んだ後、タマネギや昆布などと合わせて、さらに1年以上熟成させている。「熟成させることで、ニンニクの臭いはほとんどなくなる」と店主の山崎仁雷さん。「中国に古くから伝わる調味料の作り方。ラーメンのたれにこれだけ手間暇かけるところは少ないと思う」。スープにもこだわり、うま味やコクを最大限に引き出すことができる温度まで冷ましてから、急速冷蔵して一晩寝かせるという。麺は自家製で、スープとよく絡むちぢれ麺を使用する。

　メニューは「ハルピンラーメン」（650円）、「ニンニクラーメン」（680円）など。トッピングはニンニクを使った特製しょうゆに漬けこんだ「寝かせにんにく卵」（150円）や、「のり」「メンマ」「もやし」（以上100円）、「チャーシュー」（350円）などを用意。「焼き餃子」（280円）、「唐揚げ」（5個＝430円、3個＝280円）なども提供する。

　父母から受け継ぎ店を守る山崎さん。「（オープン前は）覚えてくれている人がいるといいなと思っていたが、実際に開けてみると本当に多くの人が来てくれた」と話す。「飲んだ後によく食べていた」「本当に懐かしい」と話してくれる人も多いという。「思った以上に多くのにファンの人がいてくれたことがうれしい。お客さんも年配の方から、若者、家族連れまで幅広い。ハルピンの味を知っている人も、知らない人にも足を運んでほしい」

　営業時間は11時～24時。