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松本・中町の料理店でコサージュ作り-「クラフトのまち・まつもと」企画で

会場は和の落ち着いた雰囲気。講師の柿澤さん(写真左奥)が手順を説明

会場は和の落ち着いた雰囲気。講師の柿澤さん(写真左奥)が手順を説明

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 松本・中町の炭火料理店「時しらず」(松本市中央3)で3月28日、ワークショップ「春待ちコサージュ作り」が行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。

完成したコサージュ

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 会場は1893(明治26)年に造られた蔵をリニューアルした店舗で、落ち着いた和の雰囲気。講師は茅野市で「C23」というブランド名で活動するフラワーデコレーター・柿澤美香さん。テーブルの上には、柿澤さんが用意した淡い色合いのカーネーションやアジサイなどの造花が数種類並んだ。

 コサージュは、好みの花を7~8種類選んで作る。「同じ花を選んでも、配置する場所で雰囲気が変わるので、いろいろ合わせてみて」と柿澤さん。参加者は、いくつもの花を手に大きさや色のバランスを見ながら選んでいった。

 次は、選んだ花に一本ずつ丁寧にフローラルテープを巻いていく。参加者は「『何かに集中したい』と思うときがある」「こういう作業はつい夢中になってしまう」などと、時々つぶやきながら作業を進めた。巻き終えた花をもう一度組み合わせると、「どうやって組み合わせたか忘れちゃった…」という声も。配置を決めた後、ワイヤで束ね、樹脂を使って固定。仕上げにフローラルテープや接着面が見えないように花びらで隙間を埋めて完成した。

 でき上がった後はお茶が出され、一緒に自分で餡を詰めて作るもなかが振る舞われた。「お菓子も手作り(笑)」「集中した後に甘いものはうれしい」などと話しながら、お互いのコサージュを見比べたり、早速服に着けてみたりと和やかな雰囲気。「同じような花を選んでも、ちょっとのことで雰囲気が違う」と最後は全員の作品を並べてカメラに収め、1時間半のワークショップが終了した。

 クラフトを通じて松本の街づくりを進めることを目的とする同委員会。同ワークショップはその一環として昨年秋から開催、本年度は5回のワークショップを行った。「スタートして半年、手探りでやってきた部分もあるが、参加者には手作りの楽しさを感じてもらえたと思う」と同実行委員長の山口敦子さん。今月、市内のクラフト情報を配信するウェブサイト「まつもとクラフトナビ」もスタートし、情報発信にも力を入れる。「情報発信と、実際に体験できる場、両方を大切にしていきたい。クラフト作家との出会い、町中の店の新たな発見、参加者同士の交流などを通じて、クラフトが身近になる機会を今後も提供できれば」

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