松本の雑貨店「tonico(トニコ)」(松本市中央2、TEL 0263-34-6621)で現在、陶芸家・鶴谷ひろみさんの陶人形展「ひとびと」が開催されている。
同展では、高さ10センチほどの陶人形約30点を展示。買い物袋を下げている人、向かい風の中歩く人、猫や犬を抱える人など、さまざまなしぐさや表情の人形が並ぶ。若い人から高齢までの男女がモチーフで、全身ピンクの服を身にまとった女の子や、スマートフォンを見ている女性もいる。冬服を着ている人形が多く「鶴谷さんは『2月の松本を想像して作っていたら厚着になった』と言っていた」と同店オーナーの山田綾さん。作品は同展のための新作だという。
昨年のクラフトフェアまつもとで、山田さんが鶴谷さんの作品を購入したのがきっかけで開催に至った。「人形というとデフォルメされたかわいいものが多い中、鶴谷さんの作品にあるリアルさに引かれた」と山田さん。「じっくり見てもらいたいと思ったのと、鶴谷さんの人形が並んだときのことを考えたら、この時期がぴったりだと思った」
「友達に似ているから買っていく」という人と、「似ているから買えない」という人がいるという。「絶対に一人くらいは似ている人が見つかると思う」と山田さん。「後ろ姿も見てほしい。ぜひ手に取ってゆっくり見ていただければ」とも。
作品は1体3,000円。営業時間は12時~18時(2月19日・26日は16時30分まで)。会期中の20日~23日は休業。入場無料。今月26日まで。