イトーヨーカ堂(東京都千代田区)は松本駅前の「エスパ松本店」を改装し、ショッピングセンター「アリオ松本」(松本市深志1)として12月16日、リニューアルオープンした。
松本駅前に1996年にオープンした7階(地下1階)建ての「エスパ松本」を全面改装。同施設は全国で13店舗目、県内では今年4月にオープンした上田店に続いて2店舗目。既存の商業ビルを改装しての開業は初となる。ファッション・雑貨、アミューズメントなど27の専門店・ブランドで構成。店舗面積は約1万3000平方メートル。商圏人口は半径3キロ圏内、約9万人。
地下1階はこれまで同様、食料品がメーン。加えて土産品店「アリオ松本の駅」を新設、地域の名産品や土産品のほか、東京・名古屋の銘菓なども展開する。7階はレストランゾーンと改装前から営業する100円ショップ「キャン・ドゥ」、ゲームコーナーも。本格的に改装した1階~6階のフロア構成は、1階・2階=ドラッグストア・レディスファッション、3階=ベビー・キッズ、4階=雑貨・玩具、5階=書籍・メンズファッション、6階=生活雑貨。生活雑貨「ロフト」やベビー・マタニティ用品専門店「アカチャンホンポ」など、セブン&アイグループ各社の専門店が出店するほか、グループ企業「そごう・西武」との協働により「百貨店ブランド」も導入する。ほかに「宮脇書店」「ヴィレッジヴァンガード」「タイトーステーション」など。
当日朝は、オープニングセレモニーを開催。山口敏隆店長が「皆さまに喜んでいただけるようなショッピングセンターができたと自負している。駅前に人を呼び戻せるように、一同頑張っていきたい」とあいさつした。その後、開店を待つ列に並んでいた客も参加してテープカットが行われた。
6階に出店したCDソフト専門店「タワーミニ」にはオープン直後から、さっそく視聴する人の姿も。「タワーレコード」の小型店業態の同店は、関東以外では今回が初出店。店舗面積は63坪、在庫枚数は約3万枚。柳沢英里店長は、上田店や今年8月に閉店した長野店での勤務経験があり、「両店とは立地も客層も違う。駅前の利便性と、学生から高齢者まで幅広い客層を生かした店作りをしていきたい」と話す。「『待っていました』と声を掛けてくれる方も。需要を捉えて、小型店ならではの素早いきめ細かな対応をしていきたい」とも。
営業時間は9時~21時。(2012年1月2日からは10時~)。現在改装中(利用可能)の松本バスターミナルは28日にリニューアルオープン予定。カウンターを1階に移設、階段を使わず直接乗り場へ行く経路ができる。