松本・西堀のデザイン企画会社「あをぐみ」(松本市大手2、TEL 0263-33-1066)が11月1日、同社のショールーム兼カフェスペースとなる「place by awo(プレイス バイ あを)」をオープンした。
築70年ほどのビルの1階を同店、2階を事務所として改装。店内はオリジナルアイテムを扱う「The Store」、ものづくりが楽しめるスペース「Granny’s Room」、カウンター5席を用意する「Bookish Pub」の3つの空間で構成する。店舗面積は約24坪。
「The Store」で扱うオリジナルアイテムは、これまで同社がラベルを手掛けたものや、同社が企画する「あみぐみ」「ぬいぐみ」製のバッグやニット類など。せっけんやキャンドルなどの雑貨や、カラフルな毛糸、編み棒なども並ぶ。「Granny’s Room」は「おばあちゃんの部屋」をイメージした、ニット&ソーイングカフェスペース。道具を持ち込んで作業することができる(商品購入または1ドリンクオーダー制)。
「Bookish Pub」ではドリンクや軽食を提供。月替わりのコーヒーやお茶(各470円)、「ほっとするあたたかいりんごジュース」「りんご酢とりんごジュースのさわやかミックス」(各520円)などのソフトドリンクや、ビール、ワインなどのアルコールも用意する。カウンターには文庫本を並べ、しおりの貸し出しや、月替わりでテーマを設ける「課題図書」のスペースも。
同社はグラフィックデザイナーの青柳幸永さんと、企画・編集・ライターの大輪俊江さんが昨年12月に設立。2人とも東京で働いていたが、青柳さんが松本、大輪さんが塩尻の出身ということもあり、松本市近辺で物件を探していたという。「2階を事務所にしたので、1階は人が集まれるような場所にできればと漠然と思っていた」(青柳さん)。「出会い系」「公民館」などというキーワードを集約して、同スペースが生まれた。「机の上だけでは出てこなかったものを出していけるような気がする。私たちにとって『フィールドワーク』みたいな感じ」(大輪さん)。
今後は、各スペースの充実と併せて企画展なども予定している。「来月はニットの小物や雑貨を集めた『冬じたく展』を計画中。ドリンクも新メニューを提供したい」と大輪さん。「人が集まって、そこから交流が生まれたら楽しい。いろいろなものが生まれる場所になれば」とも。
営業時間は木曜~日曜の11時~21時(日曜は19時まで)。