リリース発行企業:株式会社 コシナ
PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 E-mount 写真シルバーのリングが自社初搭載の球面収差コントロールリング
(株)コシナ(長野県中野市)は、自社が設計・開発・製造を行う、フォクトレンダーブランド ソニー Eマウント交換レンズ、PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 を2025年6月20日より発売します。
PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 ソニー Eマウント
希望小売価格(税込)......¥165,000
発売日:2025年6月20日
製品ページ(75mm F1.8)
製品概要
(株)コシナは、球面収差とボケの関係に注目し、フォクトレンダーのフルサイズ用交換レンズとして初の球面収差コントロール機構を搭載。リングの操作で補正不足(アンダーコレクション)および補正過剰(オーバーコレクション)な状態へコントロール可能にすることで、今までにない多彩な振れ幅のボケ表現を生み出します。
主な特徴
■コントロールリングによる多彩なボケ表現
■電子接点搭載のフルサイズソニーEマウント対応
■高い剛性感と耐久性の、総金属製鏡筒
■確実なピント操作が可能なマニュアルフォーカス
■9枚羽根虹彩絞りによる、美しいボケ味
球面収差とは
理想的なレンズは、すべての光線が同じ点に集まることが理想とされますが、光をレンズで曲げることから発生する同じ点に集まらない要因を収差といいます。球面収差はレンズの曲率により光が一点に集まらない現象を指し、補正不足な状態をアンダーコレクションと呼び、過補正の場合をオーバーコレクションと呼びます。
アンダーコレクション(補正不足)の描写とは
レンズ外周付近を通過する光が理想的なピント位置よりも前側に存在します。アンダーコレクション量が大きくなると、ピントのピークが低下し、ソフトフォーカスレンズのような描写になります。合焦点背景のボケは大きくやわらかになり、合焦点前側のボケは硬くバブルボケと呼ばれるボケになります。
ノーマルとアンダーコレクションの比較画像
オーバーコレクション(過補正)の描写とは
レンズ外周付近を通過する光が理想的なピント位置よりも後側に存在します。オーバーコレクション量が大きくなるとアンダーコレクション程ではありませんがピントのピークが低下します。合焦点背景のボケは硬くバブルボケと呼ばれるボケとなり、合焦点前側のボケは大きく柔らかくなります。
ノーマルとオーバーコレクションの比較画像
球面収差コントロールを採用した背景
本来、収差がないレンズが理想的なレンズとして求められる反面、レンズ毎の描写個性は失われてしまいます。本製品は個性的な写真表現を可能にするため、球面収差を恣意的にコントロールすることで現れる描写の違いを作品に活かすことを目的として開発されました。
Photo:大森和幸
PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8 の製品外観
レンズ構成図:3群6枚構成で1群を動かすことで球面収差を発生させている
作例
<アンダーコレクション> Photo:大森和幸
<アンダーコレクション> Photo:大森和幸
<ノーマル> Photo:大森和幸
<オーバーコレクション> Photo:大森和幸
製品紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=RU_Gmx0sKyA
コシナ YouTubeより
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公式YouTube
【商品に関するお問い合わせ】
株式会社コシナ カスタマーサービス室
電話番号:0269-22-5106(受付時間9:00~12:00, 13:00~16:30)
メールアドレス:service@cosina.co.jp
お問い合わせフォーム:https://www.cosina.co.jp/contact/
株式会社コシナについて
株式会社コシナは、長野県中野市に本社を持つ光学機器メーカーです。光学デバイスの設計をはじめ、光学素材の研究開発から組み立てまで、長野県内4拠点の連携から、一貫生産で生みだし、「最高の品質で特別な層のお客様に100%の満足を提供すること」。を信念に、妥協のない設計思想と熟達したモノづくりのスキルを結集し、コシナでなければできないハイエンド光学デバイスの提供をしています。
【取扱い製品】
主な取扱い製品として、ドイツ カールツァイス社との共同開発製品の設計・製造。フォクトレンダーブランドの交換レンズの企画・設計・製造。各社電気メーカー様向けのプロジェクター用レンズユニットの設計・製造、および光学硝子、精密機械加工部品、特殊レンズの設計・製造を行っています。
【住所】
本社(中野事業所) 〒383-8555 長野県中野市吉田1081 TEL.0269-22-5100