イラストレーター・中武ひでみつさんの個展「音のない日には」が1月1日より、「SUNNY PLACE CAFE(サニープレイスカフェ)」(松本市中央2、TEL 0263-37-5517)で開催されている。
大阪府出身中武さんは、バイク旅行で訪れた松本市の北アルプスの眺望が気に入り、6年前に会社を辞めて移住した。2006年の秋に、友人と開催した2人展がきっかけで、絵で生活していくことを決意。松本市内にアトリエを設け、東京の出版社などに作品を持ち込むなどして、売り込み活動をしている。
現在、県内で配布されているフリーペーパー「日和」の表紙を描いており、目にする機会も多い。自分のスタイルを模索している中、ベースとなる子どものタッチが完成したタイミングで「日和」の仕事が決まり、毎月さまざまな子どものイラストが表紙を飾っている。「松本で温かい人たちにたくさん出会った。これからもこの出会い、つながりを大切にしていきたい」と中武さんは話す。
中武さんの作品は、アクリル絵の具で描かれる。鮮やかでありながら、ちょっとくすんだような彩色でどこか懐かしさを感じさせる作風。子どもがモチーフのものが多いが、同展では、普段あまり描かないような大人やストーリー仕立ての作品なども展開している。原画17点が展示されており、「日和」の表紙に掲載された作品もある。
営業時間は、平日=10時~23時(水曜は21時まで)、土曜・日曜=11時から。金曜・土曜・祝日の前日は翌1時まで。ワンドリンクオーダーが必要。1月30日まで。