松本・深志のベーグル専門店「ナチュラルベーグル 歌」(松本市深志3、TEL 0263-35-8876)で現在、「食」をテーマにした3人展「食べるのは楽しい。」が開催されている。
更家雅則さん(木工)、佐藤千恵さん(写真・言葉)、宮澤美保さん(銅版画)の作品を展示する同展。更家さんは箕輪町で整体師をしながら創作活動に取り組んでいる。展示会は今回が初めてで、同展に合わせて制作したベーグルがモチーフのカトラリーやプレートなど約30点を用意した。佐藤さんは横浜市出身で現在は松本市在住。日々の中で見たものや感じたものを言葉と写真で表現した作品を展示する。宮澤さんは8年ほど前に松本市美術館の講座で銅版画を始め、当時の受講生とグループ展を行うなどして作品を発表している。同展ではリンゴなどをモチーフにした作品を展示する。
お互いを通じて知り合ったという3人。更家さんが、昨年末に「グループ展をやろう」と2人に声を掛け、準備を始めた。「場所を探していたときに、歌さんでやらせてもらえればいいなと思って。(同店代表の)小熊さんに話したら二つ返事で『いいよ』と言ってもらえた」と更家さん。「せっかく開くならテーマを決めた方がいい」という佐藤さんの意見もあり、開催場所に合わせて「食」をテーマに掲げ、それぞれ制作を進めてきた。
「ベーグルを買わなくても、見に来てくれるだけでもいいので」と話す小熊さんに、「いやいやいや…歌さんのベーグルがあっての企画だから!」と3人から声が上がる。「人と人とのつながりがあってこそ実現した展示会。3人はもちろん、小熊さんも、それ以外にもいろいろな人とつながっていることをしみじみ感じる」(宮澤さん)。「来てくれた人がゆっくり時間を過ごしてもらえるといいなと思う。その気持ちを持ち帰って、『日常』でもちょっとやさしい気持ちになってもらえるとうれしい」(佐藤さん)。
作品はすべて販売も行う。サクラのカトラリー=1,600円~、小皿=2,500円、ポストカード=150円、額つき写真=3,600円~、銅版画・シート=2,000円~(額つき=4,000円~)。営業時間は7時30分~17時。日曜定休。3月20日まで。