雑誌「Pen」で松本出身・草間彌生さんを特集-70ページにわたり半生など紹介

現在発売中の「Pen」2010年2月1日号

現在発売中の「Pen」2010年2月1日号

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 現在発売中の雑誌「Pen」2010年2月1日号(阪急コミュニケーションズ発行)が、松本出身の前衛芸術家・草間彌生さんを特集している。

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 草間さんは幼少時代から体験し続けている幻覚や幻視をモチーフに、水彩やパステル、油彩、立体の作品を多く制作している。

 特集タイトルは「やっぱり好きだ!草間彌生。」。70ページにわたり草間さんの半生や制作のルーツなどを細かく紹介している。このほか、草間さんを追ったドキュメンタリー映画「≒(ニアイコール) 草間彌生 わたし大好き」(2008年公開)を手がけた松本貴子監督へのインタビューや、国内外のクリエーターやコレクターが草間さんの魅力やお気に入りの作品を紹介するページなど、内容は多岐にわたる。草間さんの常設展を行う松本市美術館も紹介。特集の最終ページではインタビュー時に草間さんが描き下ろした貴重な作品を掲載する。

 「草間さんはアーティストとして日本ではもちろん、海外でも高い評価を得ている。有名なカボチャシリーズや携帯電話に描かれた『水玉』で草間さんの作品だということは分かっても、水玉の意味するところを知っている人は少ないと思う。もっと多くの人に草間さんの芸術を知ってもらいたくて企画した」と同社編集部の井手ゆいさん。草間さんは特集記事の企画を聞くととても喜び、快諾したという。取材は昨年9月から始め、チームに分かれて進めてきた。「草間さんのドキュメンタリー映画を見て、制作に対する真摯(しんし)な姿勢を知ってはいたが、今回の取材を通じて高い集中力で日々制作活動を続ける姿を目の当たりにして改めて『すごい人だ』と思った」(井手さん)。

 草間さんの作品を幼いころから目にする機会があったという井手さん。「圧倒的な存在感とスケールを持つ草間さんの作品は、子どもが見ても感性を揺さぶられる。日本人アーティストでこういった人はほかにいないと思う」と草間さんを絶賛する。「取材中に幸運にも新作を見せてもらえる機会があった。それを見てますます今回の企画に力が入った」と話す。「ぜひ草間さんの魅力を知ってもらいたい」とも。

 価格は630円。特別付録に「特別復刻版・草間彌生公式ステッカー」が付く。

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