信州・長野県観光協会、まちなみカントリープレス、NTTドコモ長野支店の3社が共同で運営する信州の観光情報を提供する携帯サイト「信州なび助」が11月1日、スタートした。
旅行者の利便性を図り、地域の観光振興につなげることを目的に配信を開始。情報の提供とともに、県観光CRM(customer relationship management)実証実験のためのサイトとして各種検証も実施し、的確な観光戦略に役立てる。
同サイトでは、目的携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)機能などを使い、利用者が現在いる場所周辺の観光スポットやグルメ、イベント、宿泊施設の情報などを提供する。今年3月に発売された消費者投票による評価ガイド「ZAGAT SURVEY(ザガットサーベイ)」長野版に掲載された店舗の情報も。会員登録をするとクーポンやプレゼントなどの特典が付く。会員は「口コミ情報」の発信や施設に対する評価なども可能。
現在会員数は1,284人、アクセスは77万8,637PV(ページビュー)を数える(12月1日現在)。県内を6エリアに分けて山を一望できる地点を紹介する「山のビューポイント」へのアクセスが多い。大町・白馬から松本・塩尻地域を含む「日本アルプスエリア」では「松本城と北アルプス」「河童橋から見た穂高連峰」など画像や、「高ボッチ高原」の360度パノラマ画像も見ることができる。「画像だけではなく山の名前も入っているので、観光客にも分かりやすいのでは」(同観光協会担当者)。
目標会員数は3万人。今年度中に1万人の登録を目指す。今後はコンテンツの充実を図り、動画の掲載やパーキング情報なども追加していく予定。