信州大学のサークル「FREE☆DIVISION(フリーディビジョン)」が11月7日に開催するイベント「FREE☆DIVISION18~感謝祭~」に向けて、感謝の言葉を集めるためにサークルのメンバー2人が徒歩で長野県を縦断し、同29日、ゴールの松本城へたどり着いた。
同イベントのテーマ「感謝」にちなんで、「ありがとうで長野をつなごうプロジェクト」を企画。徒歩で県内を縦断し、「サンキュー」にちなんで390人のメッセージを集めることを目標にした。同大学工学部1年・大草健人さんと中沢豪さんの2人は今月19日に飯田市を出発。「感謝の言葉を書いてもらえますか」と町の人々に声を掛けてメッセージを集めながら、伊那、諏訪、上田、長野、松本と歩き続けた。夜は各地域にある大学の先輩の自宅や坂城町にある中沢さんの実家などで過ごしたという。
ゴール地点となった松本城では、雨の降る中、同サークルのメンバー20人余りが出迎えた。1日平均6時間、11日間で約300キロメートルを歩いて集めたメッセージは目標を超える数に。「最初は(簡単に)行けそうだと思っていたが、予想以上にきつかった。特に諏訪から上田にかけて、和田峠を越えるときがつらかった」と2人は声をそろえて振り返る。
同サークルはイベントを企画・開催する活動を行っており、同大学全学部の約60人が所属している。「単なるイベントというだけではなく、テーマを決めることでプラスアルファして、自分たちらしさを出せるようなものをつくってきた」と代表の同大学工学部3年・大山辰則さんは話す。
11月のイベントでは、「長野県を感謝の気持ちでいっぱいにして、一つにしよう」を目標に、集めたメッセージを大きな旗にして会場に飾り、数人のメンバーが交代で撮影した2人の旅の映像を編集して上映する。県内で活躍しているアーティストを招きライブも行う予定で、現在準備を進めている。「お客さんはもちろん、イベントを主催する僕たちも感謝を感じながら、常に笑顔でいられるようなイベントにしたい」(大山さん)。
イベントは11月7日15時からピカデリーホール(松本市大手4)で行われる。