青竹細工作家・安澤れみさんによる個展「青竹のかご」が現在、「カゴアミドリ松本店」(松本市大手1、TEL 0263-50-4475)で開催されている。
茶わん籠をはじめ、弁当籠、パン籠、整理籠、買い物籠など約50点を展示する。茶わん籠や、脚付きの「四ツ目底わん籠」は通気性があり、洗い終わった食器を伏せたり、野菜や果物を保存したりと、さまざまな用途に使用できる。弁当箱は四隅をかがり、丈夫に仕上げている。「暮らしの中で使える生活道具を作りたい」と安澤さん。自身も使いながらブラッシュアップを重ねてたどり着いた形だという。
安澤さんは高知県香美市在住。20代でアジアを旅した時に、山間民族の生活に憧れ、ものづくりの道を志した。京都の専門学校で学んだ後、花籠などを制作していたが、「より暮らしに根付いた道具を作りたい」と思いが次第に強くなったという。2012(平成24)年に高知へ移住。山間地域で生活に必要な米や野菜を育てながら家族4人で暮らしている。
竹の採取、材料作りも自らの手で行う安澤さん。毎年11月~12月ごろに自宅近くの山で真竹を採り、1年分の竹ひごを準備する。「制作の半分以上は竹ひご作り。編みたいものに合わせて用意する」と話す。
安澤さんと、同店の伊藤征一郎さんの子ども同士が知り合ったことがきっかけで初の個展が実現。子どもと一緒に工房を訪れた伊藤さんは「自分たちの暮らしを自分たちの手でつくろうとしている姿も一緒に伝えたいと思った」と振り返る。
3月20日は安澤さんが店内で実演を行った。竹を割り、皮と身の間をそぎ、面取りをしたものを水に浸す。柔らかくなったものを使い、手際よく編んでいく。訪れた人がその様子をじっくり眺めたり、安澤さんに問いかけたりする様子も見られた。安澤さんは「工業製品に囲まれた中に、竹籠が一つあるだけでも心が和む。気負わずに暮らしに取り入れてもらえれば」と笑顔を見せる。
価格は、弁当籠=1万3,750円~、茶わん籠=1万7,600円~など。営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。今月30日まで。