デザインユニット「チプカとプクチカ」の小松純さんと陶芸家・こいけちえさんによる2人展「そう」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
小松さんは、大判のストールやハンカチ、自身で手染めした手拭いに植物をシルクスクリーンでプリントしたアイテムをメインに出品。手拭いは藍やアカネのほか、同ギャラリーの熊谷幸枝さんの庭で採れたザクロを使って染めたものもある。植物はイラストを担当する夫の丈人さんが春をイメージして描いたもので、カードに仕立てた「花札」も壁に飾る。
新作の「マルゴットのポッケ」は、まだ衣服にポケットがなかった頃、欧州で利用されていた腰に装着する袋を現代風にアレンジ。植物をプリントし、花の部分は刺しゅうを施してアクセントを付けた。小松さんは「ヨーロッパで使われていた19世紀ごろは、女性が自ら好みの花などを刺しゅうしていたと知って、イメージが膨らんだ。身に着けたり、部屋の壁に飾って物入れにしたり、自由に使ってもらえれば」と話す。
こいけさんは、落ち着いた緑色の花器や植木鉢などを中心に用意。自身のアトリエを訪れる生花店の人と「最近は、花器を持っていない人が多い」と話すことがあり、「気軽に取り入れるきっかけになれば」という思いを込めたという。「花を飾った時も、花器だけの時も置いておけるものを意識した」とも。
板状の土を用いるたたら作りで挑んだ花器は、曲線が特徴的なフォルムに仕上げた。「絵画のような平面の世界観を出したかった。食器はろくろを使うので、たたら作りは新鮮で楽しかった」と振り返る。搬入時、「花札」が壁に飾ってあるのを見て、角度によって花が挿してあるように見える位置にディスプレーした。
同ギャラリーでの2人展は3回目。タイトルの「そう」は、互いの作品の特徴や仕事への思いが「層、創、想、添う」などになっていることから付けた。事前に2人で話し合い、小松さんは人、こいけさんは植物をイメージしながら制作。「その時に話した言葉を思い出したり、ちえさんの作品を想像したりしながら作った」と小松さん。こいけさんは「暮らしに寄り添うようなアイテムを見つけてもらえれば」と呼びかける。
価格は、花札=1,100円、手拭い=2,500円~、花器=2,700円~、植木鉢=2,800円~など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。3月29日まで。