松本市在住の画家・小沢夏美さんによる個展「よあけまえの夢」が現在、喫茶店「半杓亭(はんしゃくてい)」(松本市中央3、TEL 0263-33-6187)で開催されている。
小沢さんがよく見るという夢の風景を題材に、アクリル絵の具を使い、紙やキャンバス、木製パネルに描いた作品10点を展示する。「夜あけ前の夢」は、モノトーンの町並みのような背景に、金色の月や鳥が浮かぶ。「夜明け前に見た夢を結構覚えている。同じ風景が繰り返し出てくることも多く、その世界に住んでいるような感じがする」と小沢さん。
「約束」と題した作品は、同店に飾ることを意識しながら、植物や動物をダークトーンで描いた。横91センチ、縦65.2センチという大きなサイズで、スーツケースを支えにして制作したという。「いつかの回転木馬」は、20年ほど前に山梨県の山中で見かけて写真に収めた古い回転木馬をモチーフにした。「今回、何を描こうか考えたときにふと思い出して写真を探した」と振り返る。ほかにメジロと福寿草、キツネと色とりどりの花々を描いた春らしい雰囲気の作品もある。
「たくさん描いていた時期もあったが、今はじっくりと向き合っている」という小沢さん。画家活動25年を超えて、毎日こつこつと描き続けるスタイルにたどり着いた。3、4作品を並行して制作することもあり、常に描いている状態だというが、「急いで完成させなければ、という焦りはなくなり、ずっと『描きたい』という気持ちを持ち続けている」と話す。
同店での個展は、昨年11月に続いて3回目。前回の個展が終わった時に、「夜明け前の夢」というイメージが浮かんだという。「見えているものよりも、見えないものを表現していきたい。お茶やケーキと共に、ゆっくりと楽しんでもらえれば」とも。
作品は全て販売する。価格は3万円~。営業時間は11時~19時(20日は17時まで、24日は15時から)。水曜・木曜定休。入場無料だが喫茶利用が必要。3月31日まで。