松本市観光公式ポータルサイト「新まつもと物語」を運営する「新まつもと物語プロジェクト」が3月6日、町歩きイベント「春まち まち巡り」を初開催する。現在、参加者を募集している。
午前の部は「街並みに残る江戸の記憶を辿(たど)る」がテーマ。松本駅に集合後バスに乗車して移動し、カフェバーでモーニングを食べてから、湧き水や井戸、大正時代に建てられたレトロなスポットなどを巡り、最後はランチを楽しむ。午後の部は「街の文化スポットを巡る」がテーマ。市立博物館を出発して、中町通りのギャラリーや博物館を見学して、お茶をたてたり、銭湯に入ったりする。所要時間はいずれも3時間程度で、定員は各回8人。参加者には、オリジナルボトル、クリアファイル、プチ土産などを進呈する。
同プロジェクトは2009(平成21)年、町の個店の魅力を高め、文化施設と共に店も回遊してもらえるよう「まつもと百てんプロジェクト」を始めた。店を巡ることでサービスを受けることができる「はしごマップ・はしごチケット」を毎年配布している。
企画を立ち上げた鮎沢日菜子さんは、銭湯「菊の湯」(松本市中央3)のチーフを務めている。「菊の湯でやりたいと考えていたことを、プロジェクトの定例会で話したら、『いいね』と言ってもらえた」と振り返る。はしごマップに協力している店の店主やスタッフに案内人を依頼。当日は各回5人ほどが参加して、店を始めたきっかけや、町の魅力について語ってもらうという。「普段聞けない、コアな情報もあると思う。町歩きを通じて、距離を縮めてもらえたら」とも。
鮎沢さんは塩尻市出身。高校時代に興味を持った福祉を、大学でも学んだ。「高校生の頃、福祉施設には多様な人がいるのに、町では出会わないと感じていた。町の中に居場所を作って、人の温かさ、面白さが伝わる機会を増やしたいと考えるようになった」と話す。同プロジェクトには2年ほど前から携わり、「それまでは『店の人』という印象だった人が、接しているうちに輪郭がはっきりしてきたような、より個を感じられるようになった」と鮎沢さん。
「普段、意外と乗らないという人も多い」というバスを移動手段に選んだり、新たな出会いになるような店をピックアップしたりと、ルートも工夫した。「地元の人が、新たな町の魅力に気付くきっかけになれば。1人でもグループでも、気軽に参加してほしい」と呼びかける。
参加費は各回2,500円。申し込みはウェブサイトで受け付ける。