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松本に「RAZZA CURRY」 インド各地をはじめ、ネパールやパキスタンの料理

窓から光が入る店内。もともとあったL字形のカウンターをストレートにして活用

窓から光が入る店内。もともとあったL字形のカウンターをストレートにして活用

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 カレーとスパイス料理の店「RAZZA CURRY(ラッツァカリー)」(松本市中央3)が松本・日の出町通りにある瀬里奈ビル3階に9月14日、オープンした。

ランチタイムに提供する「カリーセット」

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 店舗面積は約8坪。席数は、カウンター=6席、テーブル=4席。以前スナックだった店舗で、青を基調にして明るい雰囲気に改装した。店主の青木貴さんはIT企業に勤める会社員で、副業として週末に営業する。

 インド各地を中心に、ネパール、パキスタンなど周辺地域のレシピをベースにした料理を提供する。ランチタイムは、「カリーセット」(1,300円~)を用意。3、4種類から選ぶカレーに、豆をスパイスと煮込んだダールをかけたご飯「ダールチャーワル」と3種類の副菜が付く。週替わりのカレーはチキン、ポーク、マトンなど多彩なバリエーション。スペシャルメニューの「ビリヤニ」は、「今は納得できる出来になったときだけ出しているが、いずれは定番化したい」と話す。

 ディナーは、前菜を盛り合わせた「エスニックプレート」(1,200円)や、インドのスナック菓子「ハルディラム」「マサラピーナッツ」(以上300円)といった軽いつまみも用意する。アルコールは、ビールやハイボールのほか、インドのワインやウイスキー、ネパールのラムなども。

 青木さんは松本市出身。10年以上東京に単身赴任する中で、カレーやスパイス料理を食べたり作ったりするコミュニティーに参加したことが、はまるきっかけになった。2022年に松本に戻ってきてからは、市内の店を食べ歩き、「知らないうちに、本格的な店がたくさんできていて驚いた」という。ランチにカレーを提供している「BACCA(麦香)ブルーイング」(巾上4)で、店主の深沢賢二さんと意気投合。「作ったものを出してみたら」と誘われ、月1ペースで間借り営業を始めた。

 青木さんは視覚に障害があり、飲食店に勤務した経験もなかったため最初は不安が大きかったというが、「始めてみると、お客さんにも恵まれて楽しかった」と振り返る。「50代に入って、これまで培ってきたものを生かして新たなことを始めるなら、定年まで待つ必要はない」と一念発起。昨年5月には初めてインドを訪れて刺激を受け、開業に向けて準備を進めてきた。

 2000年代前半には、松本周辺のラーメン店の情報をまとめた個人サイトを運営していた青木さん。店名の「RAZZA」は当時のハンドルネームから付けた。「一つのことにはまると、突き詰めたくなるのかも」と笑い、「次はどこのカレーを作ろうかと考えるのが楽しい。ビリヤニや前菜のプレートなども、研究を重ねて進化させていきたい」と意気込む。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~21時。営業日はインスタグラムで知らせる。

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