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松本城三の丸エリアで「三の丸MONTH」 地域住民主体のプロジェクト展開

辰巳の御庭で行う「みどり食堂」(写真提供=三の丸エリアプラットフォーム)

辰巳の御庭で行う「みどり食堂」(写真提供=三の丸エリアプラットフォーム)

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 松本城三の丸エリアでさまざまな催しを開く「三の丸MONTH(マンス)」が10月4日、始まった。

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 「誰かに語りたくなる暮らし」をテーマに、地域住民らがさまざまなイベントを開催。4日・5日には「まつもと演劇祭前夜祭」として、松本城大手門枡形跡広場でパフォーマンスを行った。

 今後は、10月19日に辰巳の御庭で「みどり食堂」、10月26日に女鳥羽川河川敷で「Metobaピクニックデイ」を開く。10月24日~26日には松本城大手門枡形跡広場にベンチなどを置き、「憩いの広場」を設ける。

 11月2日は、国宝松本城と旧開智学校校舎の2つの国宝をつなぐ松本神社~開智小学校のエリアを公共交通機関と歩行者のみ入れる「トランジットモール」にして、キッチンカーなどが出店。西総堀土塁公園では仮設小屋を建て、陶芸作家を迎えて「土井尻まちなかリビング・ワークショップ」を行う。

 3日は「六九古本市」を開催。これまで六九通りを中心に行ってきたが、川沿いの景観を生かそうと女鳥羽川沿いの道路を歩行者天国にして実施する。「33GAKU(サザンガク)」(大手3)では、三の丸エリアを歩くフィールドワークと、学びや交流を深めるトーク&ワークショップ「地域の想(おも)いをデザインする力~小さな一歩から動き出す松本のまち~」もある。

 市は2022年3月、松本城周辺のまちづくりを公民連携で実現することを目指す「松本城三の丸エリアビジョン」を策定。同年12月には、エリアビジョンの実現をサポートする「三の丸エリアプラットフォーム」を設立した。エリアを10カ所の「界隈(かいわい)」に分けてそれぞれの将来像を描き、現在は7カ所で地域住民主体の取り組みを進めている。

 過去2年も「トライアルMONTH」としてイベントを集中的に開催する期間を設けた。事務局の新津瞬さんは「プラットフォームの目的でもある横のつながり、三の丸エリア全体での連携を図りながら、エリアとしての価値向上を目指したい」と話す。今年は活動を支援するサポーターを募集。学生などを中心に30人が新たに加わり、各エリアでプロジェクトを運営している。「エリア全体を回遊して楽しんでもらえれば」と呼びかける。

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