
居酒屋「松本よみかえる」(松本市大手4、TEL 050-8881-7433)が松本・大手の国道143号沿いにある柳沢ビル1階に7月15日、オープンした。
店舗面積は約8坪。席数はカウンター9席。居酒屋だった店舗のVの字形のカウンターをそのまま生かして、厨房(ちゅうぼう)周りを整えた。
メニューは日替わり。鮮魚をメインに、「本日のお刺身」や「お刺身盛り」をはじめ、焼き物や天ぷらなどを用意する。ほかに、「じゃがいも塩辛バター」(660円)、「ふわとろだしオムレツ」「はちみつチーズ豆腐」(以上825円)なども。現在はスリランカカレーもあり、店主の渡邊隆宏さんは「和食がベースだが、時々エスニックなものも登場するので楽しんでほしい」と話す。
アルコールは瓶ビール、焼酎、ハイボールなどを提供。日本酒に力を入れ、現在は、「大信州」「松尾正宗」など県内産のほか、「秋鹿」(大阪)、「高砂」(静岡)、「花邑(はなむら)」(秋田)など各地のものを取りそろえる。
渡邊さんは松本市出身。大学進学で上京し、卒業後は飲食店で10年ほど働いた。中でも、魚料理を中心にした居酒屋には8年ほど勤務し、店長も務めたという。自身の店を持ちたいと考え、2023年2月にUターン。駅前の居酒屋で経験を積み、開業に向けて準備を進めてきた。
店名は東京で働いていた時に知った「甦(よみがえ)る」という日本酒に由来する。同酒は、東日本大震災で蔵が倒壊し、福島県浪江町から山形県長井市に移った「鈴木酒造店」が醸造している。「復興支援をしているお酒として印象深く、音の響きも気に入った」と渡邊さん。実家の周りに田んぼが多く、カエルの鳴き声に親しみもあったという。「おいしい料理とお酒で、『生き返った』と思ってもらえれば。ここに来ればいつも楽しい、と感じてもらえるような地域のコミュニティーにしたい」とも。
営業時間は15時~22時。木曜定休。