
昨年3月に退役したフジドリームエアラインズ(FDA)4号機の見学ツアーが6月1日、県営松本空港(松本市)で行われる。現在、参加者を募集している。
同空港の就航15周年記念日に合わせて開催する。屋内で航空教室を開き、昨年7月に県に寄贈された4号機の機体の一部を見学する。
4号機は2010(平成22)年10月に運航を開始。翌年7月には、飛行機として初となる「松本市観光大使」に就任した。緑色の機体であることや、県営松本空港が松本山雅FCの本拠地、サンプロアルウィンに近いこともあり、「山雅カラー」としても親しまれてきた。
FDAが運用する機体は1機ごとに色が異なるが、2016(平成28)年に導入した11号機は4号機と同じ緑色にして、観光大使も引き継いだ。その後、4号機はチャーター機やバックアップ機として運用。昨年3月9日にラストフライトを行った後に、機体を解体した。機首とウイングレットは、信州にゆかりの深い機体であるとして県に寄贈。他の部品を活用したオリジナルグッズも開発し、現在販売している。
4月19日にはお披露目セレモニーを開き、地元の小中学生と家族を対象にした機内見学会を行った。一般向けの見学ツアーは今後も開催予定。信州まつもと空港利用促進協議会事務局担当者は「多くの人に親しまれている4号機を間近で見てもらえれば」と話す。
10時、13時、14時から各40分程度を予定。定員は各回20人。参加無料。応募はウェブで受け付ける。締め切りは5月25日。