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松本・村井に「バーチトブーランジェリーナカムラ」 塩尻の老舗パン店が出店

店内には出来立てのパンが並ぶ

店内には出来立てのパンが並ぶ

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 パン店「バーチトブーランジェリーナカムラ」(松本市村井町南4、TEL 0263-74-9929)が松本・村井の「トイザらス・ベビーザらス松本店」近くに4月1日、オープンした。

多彩な展開のデニッシュ

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 1924(大正13)年、塩尻市大門四番町で創業した「中村屋パン店」の2号店。ファミリー層が多い立地ということもあり、店内にはキッズスペースも設ける。

 店内の工房で焼くパンは100種類ほど。食パンやフランスパン、スイーツ系、総菜系、サンドイッチなど幅広く展開する。デニッシュは多彩で、小さいサイズの「アンプチ」(187円)シリーズは、リンゴやチェリー、スイートポテトなど。レトロなパッケージの「昔ながらの牛乳パン」(323円)や、子どもが喜ぶようなキャラクターや動物をかたどったパンも並ぶ。

 全粒粉など5種類の小麦粉をブレンドした「コン・プレ」(1斤213円)はもっちりとした食感という。「コン・プレ」と同じ生地を使った総菜系のパンやサンドイッチも提供する。社長の中村雅貴さんは「塩尻とはラインアップを少し変えて、全粒粉を使ったパンをたくさん用意している」と話す。

 数年前から「塩尻から近すぎず遠すぎず」の範囲内での出店を構想。2023年の暮れに、以前皮膚科医院があった場所が更地になっているのを見て、2024年の年明けすぐに問い合わせたという。開店に向けて準備を進める一方、長年携わってきた塩尻市の学校給食事業からは今年3月で撤退。「まちのパン屋さん」として事業の集約を図る。

 店長を務める白木諒さんは23歳。塩尻店でアルバイトから経験を積み、正社員として入社した。「パン屋は朝も早いし、肉体労働で大変な仕事。それでも自ら生業としようと決めた若者を全力で応援したい」と中村さん。店名は白木さんの名前と、英語でシラカバの「バーチ」をかけ、「若き職人『バーチ』と、老舗パン屋。協力し合ってよりよい店にしていきたい」という思いを込めた。

 オープン後は、家族連れだけではなく年配の人の来客も予想以上に多いという。「思っていた以上に忙しいが頑張っていきたい」と白木さん。中村さんは「地域の皆さんに『まちのパン屋さん』と思ってもらえるように、これから成長していければ」と意気込む。

 営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は8時~)。

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