
国宝松本城のお堀に着目・学習してもらう「松本城のお堀を極めるツアー」が3月20日に行われる。現在、参加者を募集している。
テーマは「お堀をとことん極める!」。当日は、市中央図書館で保存している資料をもとに司書から話を聞き、松本城へ移動。堀の堆積物を取り除くために現在行われている浚渫(しゅんせつ)作業を見学してもらう。見学後には市立博物館で「松本城下町ジオラマ」などを見ながら学芸員の解説を聞き、お堀についての知識を深めてもらう。
浚渫作業は2023年12月に開始。7年かけて、内堀、外堀、総堀の順に約3万平方メートルをさらう予定で、総事業費は約14億円を見込む。市教育委員会教育政策課の千賀康孝さんは「お城というと、天守のイメージを持つ人が多いが、せっかく浚渫しているので、作業を見てもらうことでお堀にも注目してもらいたい」と話す。
ツアーは、教育施設や専門家の連携によるイベントや、体験型イベントを開催する学都松本推進事業の一環。昨年2月に初開催した時には25人が参加した。千賀さんは「お堀はなぜ作られるのか、どのような役割があるのかなど、深く掘れば掘るほど面白い。その魅力を多くの人に感じてもらえれば」と呼びかける。
開催時間は13時~16時。定員は20人。参加は無料だが、博物館観覧料(大人500円、大学生200円)が必要。申し込みはウェブサイトで受け付ける。