食べる

安曇野にケーキ店「ニューモラス」移転 日本家屋を新築、春にはパフェも

慣れてきたらケーキは25種類ほど並ぶ予定だという

慣れてきたらケーキは25種類ほど並ぶ予定だという

  • 2

  •  

 ケーキ店「Laboratory NUMOROUS(ラボラトリーニューモラス)」(安曇野市豊科)が安曇野市総合体育館近くに2月8日、移転オープンした。

「一見、ケーキ店に見えないのもいい」という店舗外観

[広告]

 店舗面積は約50坪。安曇野の風景に溶け込むようにと、日本家屋を新築。江戸~明治時代の古材を柱や梁(はり)に活用し、正面の外壁はしっくい、屋根はいぶし瓦で仕上げた。オーナーパティシエの大塚泰裕さんは「古民家っぽいものではなく、本物にしたかった。経年変化でいずれ味わいある古民家になれば」と話す。

 コンセプトは「お菓子な香りと甘み研究所」。アルコールを使わない「ショートケーキ」(640円)や砕いたチョコレートがアクセントの「黒玉」(700円)のほか、ウイスキーを使ったチョコレートケーキ「ボウモア」(629円)、洋酒漬けのグリオットチェリーをマスカルポーネとキルシュのムースに入れた「フォレノワール」(683円)などを用意する。現在は約10種類だが、徐々に増やして25種類ほどにしていくという。

 焼き菓子は30~40種類を提供。スイートポテトのようなクリームを米粉のサブレで挟んだオリジナル商品「ステアサンド」(380円)のほか、ガレットブルトンヌやメレンゲ菓子、ジャムなどもある。

 同店は2017(平成29)年3月、松本市小屋南にオープン。イートインスペースや駐車場が手狭だったこともあり、移転を検討するようになったという。「安曇野は、休日によくドライブに出かけていて、遠すぎないし、ある程度の広さの土地も確保できるのではと思った」と振り返る。実際の土地探しは難航したが、建物を手がけた「山共建設」(三郷温)の紹介で、理想の場所が見つかった。「時間はかかったが、好きな場所で好きなことを、信頼できる人たちと取り組めることがうれしかった」と大塚さん。冬から春にかけて忙しくなる製菓業界で、なるべく年間通じてフラットに働けるような仕組みをつくるなど、ハードとソフトの両面を整えることを意識して準備を進めてきた。

 店名は「ユーモラス」に「新しいこと」の意味を込めて付けた造語。4月中旬にはイートインを始め、ケーキのほか、パフェも提供する予定だという。大塚さんは「その場しか楽しめないパフェは新たな挑戦。はやりに関係なく、いつも『面白いものがある』と思ってもらえるような商品を届けていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース