ココア専門店「TONTO'S COCOA(トントズココア)」(松本市元町3)がデリシア元町店の近くに8月26日、移転オープンした。
店舗面積は約30坪。店内はアメリカンレトロな雰囲気で、店主のトントさんが所有する1960年代の海外のポスターや雑誌の切り抜き、おもちゃなどを飾る。席数はカウンター席とテーブル席合わせて18席。
ココアは約140種類を用意する。オランダ産のパウダーを使い、「スタンダード」をはじめ、シロップとブレンドして作る「チョコレートクッキー」、すりつぶしたバナナと合わせる「バナナチョコレート」(以上680円)などを提供。店長の森下麻由美さんは「メニューは全て、バウダーや砂糖、シロップの分量を変えて作っている」と話す。風味や色味がそれぞれ異なるという「世界のココア」(690円)は、米国や英国など8カ国。ほか、4種類のフレーバーで用意するシェークは、ココアベースの「アーモンドキャラメル」やバニラベースの「ティラミス」(以上690円)などがある。
フードメニューは、「トントさんのフレンチトースト」(650円)や「ベイクドチーズケーキ」(550円)などのスイーツのほか、米国の家庭料理「スロッピージョーチーズ」(1,460円)などを用意。イタリア産のビール「モレッティー」(700円)やアイルランド産の「マグナーズペアーサイダー」(750円)などのアルコールもある。
トントさんは、2013(平成25)年に脱サラして東京・代官山で洋服店をオープン。サービスでココアを出していた。トントさんは「サラリーマン時代に体調を崩して飲み物は水しか飲めない時期があった。半年間後、医者の許可を得て飲んだココアのおいしさに癒やされ、ココアにのめり込んでいった」と振り返る。徐々にココア目当ての来店が増え、店の半分をイートインスペースに改装。翌年にはココア専門店にリニューアルし、9年間営業した。
旅行で訪れた長野の自然に引かれ、昨年4月に佐久市に移転。「より多くの人に飲んでもらいたい」と、松本への出店を決めた。オープン後は佐久市や東京から訪れる人もいるという。「ココア=ホットのイメージが強いと感じているが、ぜひアイスも飲んでもらいたい。おいしさに癒やされてもらえたら」とトントさん。森下さんは「ココア好きが増えればうれしい」と笑顔を見せる。
営業時間は12時~20時(ラストオーダー、フードは19時30分)。