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塩尻駅ホームで地元園児がブドウ収穫 「種あり」ブドウの食べ方も習う

台の上に上り、生食用のナイアガラを2房ずつ収穫

台の上に上り、生食用のナイアガラを2房ずつ収穫

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 塩尻市のJR塩尻駅3、4番線ホームにあるブドウ棚で9月17日、塩尻幼稚園の園児23人がブドウを収穫した。

ナイアガラの食べ方を習う園児ら

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 ブドウ棚は、塩尻のブドウとワインのPRの一環として1988(昭和63)年に設置。ブドウは、メルローとナイアガラの2種類で、それぞれ2本植えられている。同駅や塩尻ワイン組合などでつくる塩尻駅観光施設設置協議会のメンバーが中心となり栽培。7月には市内の園児らが絵を描いた紙を使って傘かけを行った。

 当日、園児らは2人ずつ順番に用意した台に上り、駅の職員や協議会のメンバーに手伝ってもらいながら、生食用のナイアガラを2房ずつ収穫した。「シャインマスカットもある?」「いい匂いがする」など話しながら袋を持ち、お互いにブドウを見せ合う姿も見られた。

 収穫後、同協議会会長の林修一さんが「ナイアガラは種がある」と食べ方を説明。普段、種のないブドウを食べ慣れているためか、園児からは「えー」「やだー」という声が上がった。実際に食べ方を実演すると、園児らも後に続いて試食。「おいしい」「上手にできた」と笑顔を見せた。

 駅構内にブドウ棚があるのは国内唯一。世界的にも注目を集め、各国のメディアでも取り上げられているという。今後はメルローも収穫し、その後ワインに加工する予定。現在、市内各所の農園が参加する「信州塩尻ぶどうまつり2024」も開催している。市観光協会の中澤真由美さんは「塩尻のブドウを多くの人に楽しんでもらえれば」と呼びかける。

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