カフェ「Why(ホワイ)_?松本」(TEL 0263-88-3480)が書店「丸善松本店」(松本市深志1)1階にオープンして1カ月がたった。
店舗面積は約35坪。テーブル席とカウンター席合わせて46席を設ける。ノン・グリッド(東京都)が展開するビーガンフードブランド「Why_?」の、下北沢店(東京都世田谷区)に次ぐ2店舗目。店内に飾るカラフルで抽象的な絵は、県内出身のグラフィックデザイナー・渡辺明日香さんが先月行ったライブペイントで2日間かけて制作した。
地元の農家から仕入れた野菜のほか、規格外の農産物を積極的に使ったフードやドリンクを用意する。動物性食材不使用の「柑橘(かんきつ)香るソイミートそぼろごはん」「5種のスパイス香る味噌(みそ)ソイキーマカレー」(以上1,300円)は、季節の野菜や果物を取り入れ、ワンプレートで提供。野菜を搾った時に残るパルプを練り込んだ自家製のパンで作る「ビーツソイミートと豆腐のバジルサンド」「小松菜と平飼い卵の豆乳マヨサラダサンド」(以上800円)などのサンドイッチ、米粉のパンケーキ「あづみ野彩香農園のブルーベリー」(1,200円)もある。
ドリンクも農産物を使ったメニューを中心にそろえる。同社が手がける「Why Juice」(518円~)をはじめ、「オーツバナナ」「シトラスグリーン」(以上800円)などのスムージー、華やかな香りが特徴だという「クロモジ茶」(500円)などを用意する。店長の前田莉沙さんは「ナチュラルな食材の味を楽しんでほしい」と話す。
以前から、県内の多くの農家とつながりがあったことから、松本への出店を決めたという。4月から改装を行い、23日にプレオープン。書籍を購入し、読書をしながらゆっくりと過ごす人も多い。前田さんは「おいしい野菜を作る生産者が地元にいることを知ってもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時30分(ラストオーダー)。