写真家・市橋織江さんの写真展「サマーアフターサマー」が現在、松本パルコ(松本市中央1)4階特設会場で開催されている。主催は松本広域連合・アルプスの風観光推進協議会。
昨年3月に出版した写真集「サマーアフターサマー」(玄光社)から約50点の作品を展示する。写真は2022年夏、市橋さんが4カ月かけて、松本広域連合を組織する松本地域8市村(松本市、塩尻市、安曇野市、麻績村、生坂村、山形村、朝日村、筑北村)を巡って撮影。森や田畑、道路や家屋、玄関先や日が差す室内など、それぞれの土地の何気ない風景を映し出している。
会場には、市橋さん自らが手焼きしたオリジナルプリントの原画のほか、3点の大型作品も用意。大型作品は、同書で挿絵とデザインを担当した外山夏緒さんが、薄い白色の紙を重ねて貼り付け、ノスタルジックな世界観を表現している。同書をきっかけに映像作家・林響太朗さんが手がけた映像作品も上映する。
同展は昨年2月に東京・新宿、3月に青山で続けて開催。県内では初となる。松本広域連合福祉・地域課の大和健司さんは「地元の皆さんにとって、身近な風景の魅力を再認識する機会になれば」と話す。
関連イベントとして、6月22日・23日には、おやきやワインを販売するマルシェを開く。7月6日には市橋さん、外山さん、写真集を企画した松本市観光プロモーション課の宮本直さんを迎えたトークショーを行う(事前申込制)。
会場は、空いていた約20坪ほどのスペースを、ギャラリーとして新設。同展が初イベントとなる。今後は、月1回程度のペースで展示を行う予定。同店広報担当者の清水航さんは「地元にゆかりのあるアーティストの作品を紹介することで、町に対してカルチャーを発信し続けたい」と意気込む。
開催時間は10時~20時。7月15日まで。