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松本・女鳥羽に「まんま」 地元産の野菜を使った定食、「心安らぐ場に」

地元の野菜を使った定食を提供。「家族で集まれるような、温かい店にしていきたい」と片寄さん

地元の野菜を使った定食を提供。「家族で集まれるような、温かい店にしていきたい」と片寄さん

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 定食店「まんま」(松本市女鳥羽2、TEL 070-5072-0403)が松本・女鳥羽にオープンして1カ月が過ぎた。

店舗外観

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 以前飲食店だった店舗を居抜きで使う。席数は16席。木目調のカウンターにゆったりと座れる1人用のソファを置くほか、新調したテーブルと椅子を配置。奥には子ども連れで食事がしやすい座敷も備える。

 市内の農園「ふぁーむしかない」の無農薬野菜を使った「まんま膳」(1,200円)は、週替わりのおかずとサラダ、汁物のほか、ご飯と小鉢2種が付く。「カレーランチ」(1,100円)は、安曇野産のニンジンジュースと野菜を煮込み、スパイスと沖縄の天然塩で味付けする。関西でよく食べられるという「蒸しずし」(1,380円)や、「まんま膳+カレーの御膳」(1,680円)も用意。1人で営業するため、各メニュー共数量限定で提供する。店主の片寄久美さんは「体に優しい食材を使った家庭料理を食べてもらいたい」と話す。

 片寄さんは福島県出身。2011(平成23)年、東日本大震災を機に、2人の子どもと共に松本に移り住んだ。昔から料理が好きで、飲食関係の仕事に就き、5年ほど前には市内の鉄板焼き店でランチの時間帯で間借り営業を経験。その頃は独立を考えていなかったが、客に「自分の店を持たないのか」と声をかけられることがあり、徐々に気持ちが変わったという。「人とのつながりの大切さを感じるようになった。自分の店を作るなら家族で集まれるような場所にしたいと思った」と振り返る。

 年明けから探し始め、落ち着いた雰囲気を気に入り決めた物件。震災後、食の安全をより考えるようになったといい、料理には地元産の野菜をメインに使うことにした。オープン後は、家族連れやSNSで知ったという人など、幅広い年齢層の人が訪れるという。片寄さんは「今後様子を見ながらメニューを追加したり変更したりする予定。ほっとできる、温かい店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時(ラストオーダー)。日曜定休。

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