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安曇野の就労支援施設「安曇野かんぱにー」が団子店 定番からフルーツ味まで

定番の粒あんやごま、よもぎのほか、「ぶるーベリー」「れもん」などのフルーツ味も用意する

定番の粒あんやごま、よもぎのほか、「ぶるーベリー」「れもん」などのフルーツ味も用意する

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 安曇野の就労継続支援B型事業所「安曇野かんぱにー」(安曇野市豊科南穂高、TEL 0263-88-3955)の施設内に、団子店「あづみ野だんご」がオープンして1カ月が過ぎた。

店舗外観

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 障害のある人に就労機会を提供する同施設。利用者が職員と一緒に団子を製造して販売する。店舗面積は約4坪。店内は木を基調とした明るい雰囲気で、木製のショーケースに団子を並べる。

 団子は1本120円で、常時13種類を提供。3日間かけて小豆から作る粒あんをはじめ、白あんに手作りのピューレを合わせた「ぶるーベリー」「れもん」、ほうじ茶味と抹茶味の団子を組み合わせた「ちゃちゃ」など、定番からユニークなものまで幅広く用意する。施設長の河原淳史さんは「上新粉を使い、柔らか過ぎず、弾力のある食感に仕上げている」と話す。

 利用者はこれまで、清掃や商品の梱包(こんぽう)などの仕事を行っていたが、1人当たりの平均工賃は月額1万円程度にとどまっていた。河原さんは工賃を上げるため、5年ほど前から事業の立ち上げを模索。ほかの事業所では洋菓子を作っていることから、差別化を狙い、団子に目を付けた。

 2010(平成22)年の開所以来、施設として使っていた物件の老朽化に伴い、2021年に今の場所に施設を新築。構想していた団子店を始めるため、利用者らが通う事務所や作業場とは別に、店舗と厨房(ちゅうぼう)を設けた。団子作りは、知り合いの紹介で出会った松本の和菓子店「出川磯村」の店主に教えてもらった。職員と数人の利用者が製造を学び、1年ほど前からメニューの試作を行うなど、開店に向けて準備を進めてきた。

 開店直後から多くの人が訪れ、2時間足らずで最初に用意した分がなくなる種類も。製造・接客を担う花村綾子さんは「お客さんと接することが楽しいし、やりがいも感じる」と笑顔を見せる。河原さんは「利用者と一緒に新たな事業をスタートできてうれしい。気軽に通ってもらえる、触れ合いの生まれる店にしていきたい」と力を込める。

 営業時間は、水曜~金曜=10時~15時。

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