和食と炭火焼き鳥の店「りんたろう」(松本市大手4、TEL 080-5744-6354)が松本市役所近くにオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は約6坪。席数はカウンター6席。以前、おにぎり店や定食店などが入っていた物件を居抜きで使う。店主の伊藤林太郎さんは「1人で切り盛りするので、カウンターのみというサイズ感がちょうど良かった」と話す。
土佐備長炭で焼く、国産の若鶏を使った焼き鳥(200円)は、もも、ささみ、ハツ、レバーなど。野菜は松本産や県内産が中心で、ネギ、シシトウ、シイタケ(以上150円)など串物のほか、「季節のおひたし」などを用意する。毎週、東京・豊洲から仕入れる魚介のメニューもそろえる。「信州ぎたろう軍鶏(シャモ)」を味わえるコース料理(要予約、5,500円~)にも対応。「和食の経験も長いので、焼き鳥を楽しめるコース料理を出したかった」と伊藤さんは話す。
アルコールは、ビール、ワイン、焼酎、ハイボール、サワーなどをそろえ、特にクラフトビールと日本酒に力を入れる。現在、クラフトビールは松本ブルワリーをはじめ、パシフィックブルーイングやサンクトガーレン(以上神奈川県)、日本酒は「大雪渓ひやおろし」(600円)、「宝剣」、「玉川」(以上700円)など、県内外の物を扱う。
伊藤さんは松本市出身。大学進学で上京し、卒業してからはコース料理を提供する和食店に7年ほど勤務。その後、焼き鳥店などで修業し、2020年4月から約3年間、「焼き鳥りんたろう」として、品川区のそば店で間借り営業してきた。「いずれは地元で店を出そうと考え、いろいろと経験を積んできた」と振り返る。
周辺の上土町や緑町かいわいには、昼飲みできる店が多い。「昼飲みは、店に居合わせた者同士が気楽に話せるし、はしごもたくさんできるので楽しい」と伊藤さん。昨年1月から物件を探しつつ足を運び、会うとあいさつする顔なじみが増えたという。「こういう心地良い距離感を保てるつながりが生まれる場所だと感じている。自分の店もその一つにしていければ」とも。
営業時間は、平日=14時~24時、土曜=12時~24時、日曜=12時~22時。