松本市で開催中の「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」を歓迎する吹奏楽パレードと合同演奏会が8月20日、中心市街地で行われた。
パレードは地元の小中学生を中心に大学生や社会人など、43団体、約1550人が参加。OMFのロゴマークが入った帽子やポロシャツ姿で、伊勢町通りのMウイング前から松本城までの約1キロを行進した。「YMCA」など定番曲からJポップまで、華やかな音色が響き、沿道は写真や動画を撮る人や手を振って応じる人の姿が見られた。
パレード後には、松本城本丸庭園で約500人が合同演奏を行った。「OMFオペラ」や「子どものためのオペラ」の指揮を務めるディエゴ・マテウスさんがタクトを振り、「ラデツキー行進曲」と「信濃の国」を演奏。強い日差しが照り付ける中、ディエゴさんは「ブラボー」と褒めたり、時々メロディーを口ずさんだりしながら指導した。
世界的指揮者の小澤征爾さんが恩師である故・斉藤秀雄さんの名を冠して1992(平成4)に「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」を創立。2015(平成27)年にOMFとなった。今月19日に開幕し、9月6日までオーケストラコンサートなど多彩な音楽プログラムを展開。オーケストラコンサート・Aプログラム(25日)とBプログラム(9月3日)に合わせて、その模様を生中継する「スクリーンコンサート」が松本城公園のほか、県内外や台湾でも行われる。