企画展「山と雷鳥展7」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
オブジェや水彩画、アクセサリー、食器や花器、本など多彩なアイテム約400点を展示する。出展は、鴨工房、青木昌平商店、海と山、雷鳥張子、陶芸七草、mauve(モーヴ)、中村好至惠さん、本・中川。
初出展の鴨工房・鴨瑞久さんが手がけるオブジェは、雷鳥やテントがモチーフ。爪の先ほどの小さなサイズのものを袋に14個入れた「テント粒」は、好きなように並べて自由に楽しめるようにした。
画家の中村さんがメインに出品した絵画は、7月2日に霧ケ峰で描いたもの。甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳、穂高岳・槍ケ岳、鹿島槍ケ岳・五竜岳、北アルプス、八ケ岳、中央アルプスと、360度見渡しているようなイメージで壁に並べた。同店の熊谷幸枝さんは「中村さんは、晴天の日を見極めて登り、描いている。ぐるりと見渡す風景を少しでも味わってもらえれば」と笑顔を見せる。
「海と山」は、イワナやヤマメなど渓流魚のオブジェを制作。口の部分には切り込みがあり、カードを挟むこともできる。陶芸七草・古田秋理さんは箸置きや花器を出品。さまざまな動物をモチーフにした箸置きは、雷鳥やカモシカ、オコジョなどのほか、新たにリスを追加した。
mauve・山本葵さんは、真ちゅうのアクセサリーのほか、七宝焼の雷鳥ピンバッジも用意した。「七宝焼はお客さんからのリクエストが多く、その声に応えてくれた」と熊谷さん。郷土玩具の卸問屋・青木昌平商店の木工品や、Akane Bon Bon・梅川茜さんによる新作の雷鳥張子、本・中川がセレクトした山にまつわるエッセイや絵本、植物の図鑑などもある。
開催を重ねるうち、動物がどんどん増え、にぎやかな雰囲気になってきているという。「皆さんが工夫して、かわいいものをたくさん作ってくれる。山好きの人はもちろん、それほどでもないという人でも楽しめるので、足を運んでほしい」と熊谷さんは呼びかける。
価格は、水彩画=5,000円~、淡水魚オブジェ=4,800円、七宝焼アクセサリー=4,500円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。8月27日まで。