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松本で地域映画「まつもと日和」上映会 山崎貴監督の「幻のフィルム」も登場

昨年8月に開いた「グローリー上映会」の様子も同作品に収められている(提供:まつもとフィルムコモンズ)

昨年8月に開いた「グローリー上映会」の様子も同作品に収められている(提供:まつもとフィルムコモンズ)

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 昭和時代の日常を紹介する地域映画「まつもと日和」の上映会が8月から、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで行われる。

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 松本市美術館(中央4)で開かれている「映画監督 山崎貴の世界」展の関連企画。8月1日・2日・13日、9月19日、10月25日の5日間、各日4回上映する。上映開始は10時、13時、16時、19時。上映時間は73分。

 同作品は、市民団体「まつもとフィルムコモンズ」が市内で撮影された8ミリフィルムを募って制作した。寄せられた345本のうち184本をデジタル化。信大生が8ミリフィルムの提供者を訪ねてインタビューしたり、市内の清水中学校の美術部員がアニメーションを作ったり、BGMとして使う「松本市歌」を録音したりと、制作に携わる市民の姿も交えて編集した。

 制作の過程で、松本市出身の山崎さんが清水中学校3年生の時に友人と初めて撮った8ミリ映画「GLORY(グローリー)」が見つかった。40年以上、所在が分からなかった「幻のフィルム」で、山崎さんや同級生を囲んで「グローリー上映会」を開催。その様子も同作品には収められている。同団体事務局の三好祐子さんは「山崎監督の原点ともいえる作品。より多くの人に知ってもらいたいと思って関連企画として上映することにした」と話す。同展に合わせて来松した山崎さんも、「まつもと日和」を初めて鑑賞。「個人の記録として残した8ミリフィルムが、時を経て復活して、今度は皆の思い出になる。まるで発掘された宝物のよう」と話していたという。

 上映会は、トークとライブの回も設ける。トークは同作品を監督した三好大輔さんが登壇。ライブはBGMを担当した市内を拠点に活動するデュオ「3日満月」や、挿入歌の「浅間節」を歌う民謡歌手・山本扶美枝さんが演奏・歌唱する。

 同団体は、地域映画をきっかけに、世代を越えた市民が対話する場をつくり、地域コミュニティーを再生することを目指している。現在、2作目の制作に向けて8ミリフィルムを募集しており、今後はクラウドファンディングも行う予定。市内の梓川小学校5年3組の児童と1年かけて地域映画を作る取り組みも進めている。「過去の記録を懐かしむだけではなく、地域とのつながりや、魅力の再発見など、未来に生かしていければ」と三好さん。

 料金は、通常上映=1,000円、ライブの回=1,600円(学生・子どもはいずれも半額)。トークやライブの回はウェブサイトで確認できる。問い合わせは同団体(TEL 090-3535-6519)まで。

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