フランスにちなんだ料理やスイーツをメインに提供する「BOUQUETIN Galette et Cafe（ブクタン・ガレット・エ・カフェ）」（松本市白板1、TEL 0263-50-74445）が北松本駅近くに5月1日、オープンした。

テイクアウト用のパンやスイーツ

　店主の北端直人さんと、フランス出身の妻・リナさんが切り盛りする。1月末まで営業していた定食とコーヒーの店「さんびょうし」の後を居抜きで使用。店内にはL字型のオープンキッチンがあり、カウンターにはテイクアウト用のパンやシュークリームなどを並べる。席数は15席。

　ガレットは、北海道産のそば粉や地元の野菜を使う。「自家製ボロネーズと野菜のロースト、モッツアレラチーズ」（1,500円）、「サーモンとクリームチーズ」「生ハムとブルーチーズとりんご」（以上1,650円）など6種類で、ドリンクとサラダを付ける。ドリンクは、ベトナム産のコーヒー豆を使ったブレンド（400円）、エスプレッソ、リンゴジュース（以上450円）など。「クラシックプリン」や「チーズテリーヌ」「ガトーショコラ」（以上500円）といったデザートもある。

　モーニング（8時～11時）は、直人さんが毎朝店内で焼き上げる「自家製クロワッサン」（250円）やサラダ付きの「本日のキッシュ」（500円）のほか、通常より小さいサイズで作る「ガレットコンプレ」（650円）などを提供する。

　直人さんは北海道出身。東京のレストランで働いていた時に、ワーキングホリデーで来日していたリナさんと出会った。2018（平成30）年には2人でベトナムへ行き、飲食店の立ち上げやコンサルティングなどの仕事に携わった。ベトナムで過ごす中、「おいしいお菓子が少ない」と感じ、独学でお菓子作りを開始。店を構えるまでになったが、リナさんの出産やビザの期限が迫り、昨年3月に帰国した。

　その後、「さんびょうし」の店主の夫・内山紀さんから店舗の活用を提案された。「内山さんとは東京にいた頃、偶然知り合った。ベトナム行きも内山さんに仕事を紹介してもらい決めたので、縁を感じた」と振り返る。松本の自然や地元食材の豊富さにも引かれ、「これまでの経験を生かして、この辺りにない店を作りたい」と決意。昨年末に移住し、2月から準備を進めてきた。

　直人さんは調理、リナさんは接客のほか、ロゴやパッケージのデザインも手がける。直人さんは「カフェとしてだけでなく、パンやお菓子のテイクアウトも利用してほしい」と笑顔を見せる。

　営業時間は8時～17時。