まつもと市民芸術館(松本市深志3)が7月21日~23日に同館トップガーデンで上演する野外劇「テンペスト」の市民キャスト・スタッフを現在、募集している。
シェークスピア晩年の傑作と呼ばれる同作。3階屋上に広がる芝生の広場をステージに、外を望むスタジオに客席を設け、可動窓を開放して鑑賞できるようにする。演出は益山貴司さん、衣装はひびのこづえさん、振り付けは黒田育世さんが担当。主演は羽場裕一さんが務める。
キャストは、群舞など作品の一部の場面を担う。対象は中学生以上(18歳未満は保護者の同意が必要)。日本語でコミュニケーションが取れれば国籍は問わない。ダンスなどは専門家が指導するため、経験は不要。稽古は6月23日から始まり、金曜夜、土曜、日曜を中心に15日間予定する。原則、稽古と本番に全て参加できることが条件となる。オーディションは4月29日。
スタッフは衣装や舞台美術、小道具などを製作する。対象は高校生以上。キャスト、スタッフ共に居住地は市内外を問わないが、活動場所は同館やその周辺となる。
益山さんがシェークスピア作品を手がけるのは、「マクベス」、野外劇「夏の夜の夢」に続いて3作目。前2作はいずれも出演者が100人という大がかりなものだった。同館での上演は初めて。同館の企画制作担当の草野広樹さんは「これまで多くの人が関わる芝居を作ってきた益山さんに、今回は市民の皆さんと一緒に取り組んでほしいとお願いした」と話す。
益山さんが同館で上演するのは初めて。舞台をどこにするのか館内外で検討し、「島が浮かんでいるよう」というトップガーデンを選んだという。草野さんは「本格的な舞台に携われる機会なので、多くの人に参加してもらえれば」と呼びかける。
応募はウェブで受け付ける。締め切りは4月21日。問い合わせは同館(TEL 0263-33-3800)まで。