無垢(むく)の木を使った家具とオルゴールを展示する「ぬくもりふくらむ パンと木とオルゴール展」が現在、松本・梓川のまき窯パンと木工家具の店「パントキ~梓パンと木のおもしろ工房~」(松本市梓川梓、TEL 0263-78-6237)で開催されている。
家具は、パントキの店主・小口明宏さんが一枚板で作るダイニングテーブルやローテーブルのほか、以前働いていた家具メーカー「BC工房」(相模原市)の椅子など、合わせて20点ほどを展示する。「食パンテーブル」と名付けた正方形のローテーブルは、天板の内側にゆったりとしたカーブをつけ、食パンの形を表現。オリジナルのパントキチェアや「BC工房」と共作する椅子には、色鮮やかな座面クッションを取り付ける。会期中は新たに作品を追加する予定。
オルゴールは、市内の楽器メーカー「フジゲン」(松本市平田東3)が出品。同社が製造・販売するディスクオルゴールやシリンダーオルゴールなど、約30点を並べる。5月に発売予定の「20弁ディスクオルゴール」は、ディスク盤を取り替えることで、さまざまな音楽を聴くことができる電動式のもの。ディスク盤はクラシックをはじめ映画音楽や童謡など63曲を用意する。ほか、穴の開いた楽譜カードをセットしてハンドルを回す「カード式手回しオルゴール」や、体験コーナーには試作品として作ったウクレレ型の手回しオルゴールや体験キットを置く。
同展に合わせて「ぬくもりカンパーニュ」(ハーフ=330円、ホール=660円)も数量限定で販売。小口さんの妻・愛弥子さんが考案したもので、カンパーニュ特有の酸味を抑えてもちもちとした食感に仕上げた。
昨年に続き3回目の企画。冬季以外はカフェとして利用する土蔵の2階を会場にした。オルゴールの音の広がり、角をなくし丸みを出したテーブル、ふっくらと焼き上がるパンに合わせ、テーマは「ふくらむ」に決めた。同社の胡桃澤紀彦さんは「土蔵とオルゴールの音色は相性が良く、柔らかい響きになる。心をリラックスさせてほしい」と話す。明宏さんは「初日には2時間近く会場にいたお客さまもいた。ゆっくりと椅子に座り音楽を楽しんでほしい」と呼びかける。
価格は、パントキチェア=2万円台~、オルゴールづくり体験キット=3,300円など。営業時間は金曜~月曜=11時~17時。3月13日まで。