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松本のギャラリーカフェで陶芸家・阿久津真希さん個展 白と黒の器120点

白と黒のシンプルな器が並ぶ

白と黒のシンプルな器が並ぶ

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 陶芸家の阿久津真希さんによる器展が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

新作のティーポット

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 皿や碗(わん)、片口やティーポット、花器など120点を展示する。白と黒の器はシンプルな形。皿は浅いものや深いもの、縁の立ち上がり方が違うものや縁のないものなど多彩に展開する。阿久津さんは「器を見る時は生活の中で使うものというよりも、オブジェのように捉えている。制作する時はあまり用途を限定せずに、自分が好きな形の作品を作っている」と話す。

 新作のティーポットはふたに取っ手を付けずに、できるだけシンプルなデザインにした。花器は大小のサイズがあり、円筒型、丸みを帯びたもの、片口のものなどが並ぶ。

 作陶を始めた当初は釉薬(ゆうやく)をかけず、焼き締めで作っていたが、いろいろな作品を見るうちに白と黒の器に魅力を感じ、制作に取り入れるようになったという。白い器は少し明るさが出るようにし、釉薬と相性の良い強度のある信楽土を使う。黒い器には、黒御影土と黒泥を使用。鉄分の多い釉薬をかけることで光沢を出しつつ茶色が混ざったような色合いにしている。

 同ギャラリーでの展示は2年ぶり。ディスプレーも阿久津さんが行い、ギャラリーの雰囲気に合うように作った棚に作品を並べ、ドライフラワーなどを飾り生活感を出した。「手にした人がそれぞれの感覚で、器をどう使おうかと考えながら見てくれたらうれしい」と話す。

 価格は、皿=2,800円~、ティーポット=1万2,000円、花器=2,800円~など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。11月27日まで。

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