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安曇野・三郷温にうなぎ店「旦」 明治時代の古民家を移築「情緒ある空間を」

「ゆっくりとくつろげて、幸せな気持ちになってもらえる店にしていきたい」と店長の西森さん(写真右)

「ゆっくりとくつろげて、幸せな気持ちになってもらえる店にしていきたい」と店長の西森さん(写真右)

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 うなぎ料理をメインに提供する「炭火焼き うなぎの店 旦(だん)」(安曇野市三郷温、TEL 0263-50-6686)が「HAMAフラワーパーク安曇野」近くにオープンして1カ月が過ぎた。

店内の様子

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 店舗は、塩尻市の旧中山道沿いにあった築138年の古民家を移築し利用する。本棟造りの2階建てで、増築したスペースには大きな窓を設け、庭や外の風景を楽しめるようにした。運営する「廣瀬(ひろせ)」(塩尻市広丘野村)の社長・西森貴芳さんは「骨組みや梁(はり)など、ほぼそのまま活用できた。明治時代の雰囲気を大切に、古木を使い改装した」と話す。店舗面積は77坪。テーブル席と座敷合わせて33席を設ける。

 季節ごとに全国各地から取り寄せるウナギは地下からくみ上げた水で管理。蒸してから炭火で焼き上げる。ひつまぶし(3,400円)、かば焼き、白焼き(以上3,600円)、うな重(並=3,900円、特上=5,500円)や、ひれ串(680円)、肝焼き(880円)などの串焼きも用意。ほか、ざるそば(900円)や、一品料理の茶わん蒸し(500円)、「信州サーモン刺身」(1,200円)なども提供する。アルコールは、生ビール、ハイボール、焼酎、ウイスキーなどを幅広くそろえる。

 「danぷりん」「大豆粉バスクチーズケーキ」(以上450円)、クリームあんみつ(580円)なども用意。デザートは「danカフェ」のロゴを作って展開する。店長を務める娘の妃杏さんは「現在、デザートのみの店内利用はできないが、今後は外にテラス席を設けてカフェとして利用できるようにしたい」と話す。

 同社が「信州健康ランド」(広丘吉田)の施設内で営む「和食処(どころ)あずさ」が2020年、新型コロナの影響で2カ月間休業。「従業員の雇用を守り、地域活性化に貢献したい」と事業拡大を決意した。従業員と話し合い、店の人気メニューだったうな重に目を付け、出店に向け動き始めた。

 出店先を探す中、元の所有者が亡くなり長く空き家になっていた古民家を建築設計会社から紹介された。「うなぎ店の雰囲気に合うことや、SDGsの観点からも古民家を再利用しようと考えていた」と貴芳さん。北アルプスや田園風景が楽しむことができる安曇野市に移築を決め、オープンに向け工事を進めてきた。

 店名の「旦」は夜明けという意味があり、「新しいことに挑戦したい」という気持ちで付けたという。妃杏さんは「ゆっくりとくつろげて、幸せな気持ちになってもらえる店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~13時30分、17時~19時30分(いずれもラストオーダー)。火曜・水曜定休。

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