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松本で「てまり風照明ライトアップ」 老舗銭湯と地元企業が「癒やし」提供

ライトアップされた「富士の湯」の入り口

ライトアップされた「富士の湯」の入り口

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 松本てまりをモチーフにした「てまり風照明なごみ シェード星見草」を使ったライトアップイベントが現在、松本市の老舗銭湯「富士の湯」(松本市本庄2、TEL 0263-36-5395)で行われている。

シナノカメラ工業が製造した照明

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 「てまり風照明なごみ」は「松本てまり」を模した菊模様のデザインで、丸型の植物由来プラスチック樹脂の中にLEDライトが入っている。同湯の入り口や下足入れスペース、脱衣所に配置。ひもを付けてつるしたり、本物の松本てまりと並べて置いたりと幻想的な空間を作り上げた。同湯の阿部憲瑞さんは「昔ながらの銭湯の雰囲気と照明の温かみのある光がマッチしている」と話す。

 照明は松本市の「シナノカメラ工業」(寿北3)が3Dプリンターを用いて製造した。昨年秋から、若手社員でチームを構成し、新しい自社商品を作るプロジェクトを始動。プロジェクトマネジャーを務める同社の齊藤嶺さんが「松本てまり」をモチーフにすることを提案した。照明、オルゴール、小物入れなどいくつかの案をSNSに投稿。一番反応の良かった照明を商品化に選び、今年の春から販売を始めた。齊藤さんは「松本てまりを知っている人はまだ少ない。商品にすることで認知度を上げていければ」と期待を寄せる。

 齊藤さんらは、商品の宣伝をする中、地元の写真を多く発信している同湯をSNSで見つけ「照明を飾り、写真をSNSにアップしてもらいたい」と撮影を依頼。阿部さんは「せっかくなら、施設全体を使って一緒にイベントを」と企画を提案し、実現した。

 イベント期間中は番台で照明の販売も行う。価格は2,000円。「お盆という時期にも雰囲気が合っていると思う。普段と違った空間でリラックスしてもらいたい」と阿部さん。照明の設計を担当した同社の高宮健輔さんは「自分たちで作ったものをこういったイベントで飾ってもらえてうれしい。多くの人に見てほしい」と呼びかける。

 ライトアップは8月10日、12日、13日、15日。イベント期間中の営業時間は15時~21時。火曜・木曜・日曜定休。

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